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コラム

性能確認試験「水圧曲げ試験」

  • 2021.11.17
  • カテゴリ: 品質|Quality

|ステンレス協会規格認定

 

ベンカンの一般配管用ステンレス鋼鋼管対応継手はステンレス協会が定めるSAS322規格(一般配管用ステンレス鋼鋼管の管継手性能基準)の認定品です。

 

認定を受けるには書類審査・工場サーベイに加え、ステンレス協会が規定する性能試験に合格しなければなりませんが、「モルコジョイント」を始めとしたベンカン製品は厳しい条件の審査をパスしております。

 

ステンレス協会認定品と認定番号は以下

モルコジョイント(10K対応 認定番号:32203)
ダブルプレス(20K対応 認定番号:32204)
BKジョイント(20K対応 認定番号:32215)
EGジョイント(10K対応 認定番号:32222)
BKジョイントⅡ(20K対応 認定番号:32224)

 

 

|水圧曲げ試験

 

     ▲水圧曲げ試験概略図(継手図:BKジョイントⅡ)

ベンカンでは、ステンレス協会の性能基準を満足させるだけでなく、お客様に安心してお使いいただけるために、常に品質向上を目指してあらゆる試験を実施しています。

水圧曲げ試験はベンカンが独自に検証している試験の一つです。

 

〈試験方法〉

管を管継手に接合し、水圧ポンプより2.5MPa( 25.5kgf/cm² )に加圧した後、アムスラー型万能試験機を用いて中央部に荷重を加え、最大曲げ荷重及び漏れ時の曲げ角度を測定する。

 

実際の稼働現場の通常運転でここまでの荷重が加わることはありませんが、管継手や配管に強度性能があることは無駄になることではありません。

思わぬ荷重が働くかもしれない災害時等でも、配管が屈強であれば「ライフライン」を守りきれる可能性も高いはずです。

 

水圧曲げ試験における各製品の最大曲げ荷重

呼び径 BKジョイントⅡ モルコジョイント ダブルプレス EGジョイント
13Su 0.28 kN 0.31 kN* 0.22 kN* 0.49 kN*
20Su 0.61 kN 0.69 kN* 0.63 kN* 0.96 kN
25Su 0.72 kN 0.83 kN 0.91 kN* 1.25 kN
30Su 1.17 kN 1.79 kN 1.71 kN* 1.88 kN
40Su 1.54 kN 2.46 kN 2.72 kN* 2.10 kN
50Su 1.87 kN 3.28 kN 3.57 kN* 2.33 kN
60Su 3.73 kN 6.62 kN 6.13 kN*

*印(太字)は試験装置の構造上、測定可能限度のため停止(漏れなし)。

 

試験の結果、最も強度がありそうな拡管式継手「BKジョイントⅡ」の数値を他の3製品が上回っています。

(BKジョイントⅡの数値が低く、性能的に劣っているわけではありません)

 

プレス式継手は接合時に継手とパイプを油圧の力でしっかりと接合されます。

「モルコジョイント」、「ダブルプレス」は接合部分の強度が高いことが数値に比例しているものです。

接合時にパイプを変形させずに差し込むだけの「EGジョイント」も、荷重に対する耐性、シール性能が発売前の課題でありましたが、パイプの差し込み値を深く設定することで高い耐性能力を実現しています。

(表の色が濃い部分は「BKジョイントⅡ」よりも数値が高いサイズ)

 

尚、実際に漏れた角度を以下の表に表します。

 

水圧曲げ試験における各製品の最大曲げ荷重時の曲げ角度

呼び径 BKジョイントⅡ モルコジョイント ダブルプレス EGジョイント
13Su 29° 30°漏れなし* 30°漏れなし* 30°漏れなし*
20Su 26° 30°漏れなし* 30°漏れなし* 20°
25Su 19° 20° 30°漏れなし*
30Su 16° 25° 30°漏れなし*
40Su 16° 22° 30°漏れなし* 10°
50Su 16° 19° 30°漏れなし* 12°
60Su 13° 15° 30°漏れなし*

*印(太字)は試験装置の構造上、測定可能限度のため停止(漏れなし)。

 

角度についても プレス式継手の「モルコジョイント」や「ダブルプレス」の値が「BKジョイントⅡ」の性能を上回っています。

(表の色が濃い部分は「BKジョイントⅡ」よりも角度が大きいサイズ)

 

 

|ダブルプレスの性能

 

        ▲30度曲げた配管でもダブルプレスは漏れなし

頑丈な鋳物製品である「BKジョイントⅡ」は継手個体として高い強度を誇る製品です。

その「BKジョイントⅡ」よりも、配管として、強度で上回るのがプレス式継手です。

 

パイプを塑性加工した継手とパイプを一緒に専用工具で締め付けるプレス工法は、接合時にしっかりと密着固定させますので、少しくらい力が加わったところで接合部に緩みやズレは生じません。

特に「ダブルプレス」は、継手が30度曲がるほど荷重が掛かっても漏水が起きないということは、ゴムシール材付近の接合状態も異常を来たしていないことが証明されます。

 

昨今は、拡管式継手の選定基準に、袋ナットが緩まないよう設計された「緩み抑制機能」の有無が議論されるところですが、プレス式継手であればその辺りは全く心配する必要がありません。

 

誰でも簡単に均一施工!抜管のない屈強な配管の実現に「ダブルプレス」をお薦めします。

 

バックアップ「ダブルプレス」

水圧曲げ試験の他、ステンレス協会が規定する試験、およびベンカン独自試験の結果を各製品の技術資料に掲載しております。

技術資料はカタログダウンロードページからダウンロード可能です。

 

 

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takahiro suzuki

 


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