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BKジョイントⅡ

[画像]BKジョイントⅡ

一般配管用ステンレス鋼鋼管対応継手-拡管式継手-

製品概要

[画像]BKジョイントイメージ

近年、首都圏や都市部を中心に官公庁舎、病院、ホテル、福祉施設、インテリジェントビル、ショッピングセンターなどの大型施設の建築が増えています。
この状況下で、工期短縮の傾向も高まっており、現場における配管施工スピード、均一性、そしてその管理面で優れた配管システムが求められています。

併せて、近代建築には、環境保全を前提とした持続性の高い建築思想であるサステナブル(sustainable)が求められるようになっています。

そして、そのサステナブルを実現できる配管がステンレス配管であると考えております。

BKジョイントⅡは、建築設備やプラント向けの一般配管に対応したステンレス配管用のメカニカルジョイントです。

メカニカルジョイントの共通する特長は、スピード施工、均一施工を実現するところです。

また、その接合工法である拡管式は、建築設備において工法の一元化を実現させるべく取り組まれている規格化工法となっております。

さらに、BKジョイントⅡは、2018年4月に従来型に手を加え、袋ナット緩み抑制機能を装備させております。

主な用途は、給水、給湯、空調分野でありますが、従来、溶接式管継手やねじ込継手が使用されていた工場内の配管においても採用率が高まるなど、多様化するニーズにより、その潜在用途は拡大しつつあります。

BKジョイントⅡが使用されている施設はこちら:導入実績

構造

パイプ管端に凸状の拡管部を設け、継手本体とパイプ側の袋ナットを規定位置まで締め付けることで基準性能を発揮します。

継手構造及び締め付け状態

[チャート]BKジョイントの継手構造及び締め付け状態解説図長1

品番 名称 材質
袋ナット SCS13(SUS304相当)
継手本体 SCS13(SUS304相当)
ゴムリング 三元系フッ素ゴム
確認リング ポリアミド

特長

袋ナット緩み抑制機能

BKジョイントⅡは、パイプ側に装着された袋ナットを継手本体にねじ込み、メタルタッチすることで接合が完了します。
袋ナットは、完全に締め切ることによる、本体とのメタルタッチにより緩みを抑制する構造となっております。

しかしながら、配管環境によっては、振動が大きいなどの問題があるために、より緩み抑制機能を高めることが求められました。

「BKジョイントⅡ」の袋ナットには、その先端に特殊な「返し」を設けております。

仮に袋ナットがメタルタッチされていなかった場合や何らかの原因で緩もうとした場合、この「返し」が樹脂製の確認リングに掛かることで緩みを抑制します。

 

 

下記は「BKジョイントⅡの袋ナット緩みトルク値 (25Su)」を示すグラフです。

メタルタッチによる緩み抑制効果は45度回転した辺りでは既になくなっていると考えられますが、「返し」の働きにより 4 N・m以上の緩みトルクを保ち続けます。(サイズ:25Su)

180度辺りでは45度緩んだ状態と同じ値くらいまで戻り、その後 450度までトルク値は上昇し続けます。

720度(袋ナット2回転)緩んだ状態においてもまだ 約15 N・mの緩みトルク値が発生しており、「返し」の効果が継続していることを確認いただけます。

 

 

袋ナット緩み抑制機能の検証試験

袋ナットを45度締め不足(施工不適合)の状態で検証試験を実施

 

【微振動試験】

袋ナットを45度締め不足の状態で下記条件の微振動試験を実施し、袋ナットの緩みを確認した。

周波数:200Hz

変位量:0.30mm(全振幅)

加速度:24.15G(236.87m/s²)

試験回数:2,000,000回

 

〈結果〉

45度以上の緩みは見られず。

【振幅試験】

BKジョイントⅡ(KⅡ90E)を3個使用し、袋ナットを45度締め不足にした配管を図のように組み、下記条件の振幅を与え、緩み・漏れを確認した。

変位量:100mm(全振幅)

間隔:10秒/回

試験回数:10,000回

 

〈結果〉

KⅡ90Eの3個のうち No①は緩み方向、No②③は締め方向に袋ナットが回転した。
No①の袋ナットの緩みは、締め不足分の45度を含めてA端109度、B端74度の回転が発生しました。
しかし、配管からの漏れや、袋ナットの脱管はありません。
緩みトルクが大幅に上昇する180度までは緩まず、緩み抑制力にはまだ余力がある状態であることがわかりました。

 

 ★注意‼

 上記は袋ナットの「返し」による緩み抑制を検証するために、45度締め不足で試験を行ったものです。

 当然の事ながら、袋ナット緩み抑制機能の効果が最大に発揮され「緩みトルク値」が最大となるのは、袋ナットが継手本体と

 メタルタッチしている状態です。

 実際の配管接合時は、必ず袋ナットを完全に締め切るようにしてください。(45度締め不足は施工不適合)

 

適用範囲

適用管種
一般配管用ステンレス鋼鋼管(JIS G 3448)、水道用ステンレス鋼鋼管(JWWA G 115)。
対応口径
13Su・20Su・25Su・30Su・40Su・50Su・60Su
用途
給水、給湯、冷温水、冷却水、蒸気還管、その他流体
*蒸気還管で使用いただくにあたり、配管内に生蒸気が流れ込んだ場合、ゴムリングの寿命を著しく縮める可能性があります。その場合は、配管の確認及び配管替えをご検討ください。
*蒸気往管には使用できません。圧縮空気、オゾン、不活性ガス、純水、不凍液、植物油につきましては使用圧力、使用温度など条件が異なりますので営業窓口までお問い合わせください。
最高使用圧力
2.0MPa(20.4kgf/㎠)
最高使用温度
130℃以下(ただし、13Su・20Suは100℃以下)
*アイテムによって最高使用温度が異なります。
適用水質基準
水道水は、水道法第4条の規定に基づき、「水道基準に関する省令で規定する水質基準」に適合することが必要です。BKジョイントⅡの使用を検討していただく上で、「水道基準に関する省令で規定する水質基準」を満たしていれば給水配管への使用が可能です。加えて、下記の「社内水質基準」満たしていれば給湯配管への使用が可能です。
社内水質基準
水質成分 社内水質基準値
塩化物イオン 50mg/L 以下
硬度 100mg/L 以下
電気伝導度 250μS/cm 以下
鉄及びその化合物 鉄の量に関して0.05mg/L 以下
pH値 7.0 以上
残留塩素 0.4mg/L 以下(給水時)

下記の項目に該当する場合のご使用検討時は、必ず営業窓口までご相談ください。

  1. 給水配管:「水道基準に関する省令で規定する水質基準」を満たし ていない場合
  2. 給湯配管:「水道基準に関する省令で規定する水質基準」又は 上記「社内水質基準」を満たしていない場合

性能

あらゆる実験を繰り返し、常に品質の向上を目指します。

13Su 20Su 25Su 30Su 40Su 50Su 60Su
水圧試験

耐圧強度

規格値 3.5MPa(35.7kgf/㎝²)
結 果
引抜試験

引抜阻止力 kN(kgf)

規格値 2.2

(224)

3.8

(387)

4.9

(500)

7.0

(714)

8.8

(897)

10.1

(1,030)

15.8

(1,611)

結 果
負圧試験 規格値 -96kPa(-720mmHg)
結 果
振動試験 規格値 100万回振動 水圧2.45MPa 振動幅±2.5mm 振動数600回/分
結 果
内圧繰返し試験 規定値 0 ⇔ 5.0MPa(51.0kgf/㎝²)1サイクル4秒 10,000回
結 果
水圧曲げ試験 実測値

(参考)

   28.8°    26.0°    18.6°    15.7°    16.4°    15.8°    12.7°

耐圧強度、引抜阻止力、負圧試験、振動試験、内圧繰返し試験はSAS322(ステンレス協会規格:一般配管用ステンレス鋼鋼管の管継手性能基準)の試験を行い、合格しています。水圧曲げ試験は社内試験規格となります。

 

ゴムリング性能

BKジョイントⅡはゴムリングに三元系フッ素ゴムを採用しています。

耐熱性や耐塩素性に優れた三元系フッ素ゴムは従来のBKジョイントにも採用していましたが、BKジョイントⅡではそのスペックを上げることで、更に性能を向上させました。

1.耐熱性能のアップ
一般品(のゴムリング)で高温水・蒸気還水にも対応可能です。
【高温水用・蒸気還管用 SAS322取得済】

2.ゴムリングの断面積アップ
ゴムリング形状を楕円形にし、断面積をBKジョイントのゴムリングより1.5倍以上太くしています。

3.ゴムリング寿命アップ
袋ナット本締め時の圧縮率を最適値(25%±3%:当社検証)に調整しゴムリング寿命を延ばしました。
ベンカンでは2001年にBKジョイントを発売以来、拡管式継手のゴムリングに関して継続して研究を行ってまいりました。
継手接合時のゴムリングの圧縮率を25%とすることがゴムリング寿命を最大に引き上げることを導き出し、BKジョイントⅡにおいては 各サイズ25%±3%(平均24%)に調整しております。

 

ゴムリング性能確認の実施:促進劣化試験(200℃ 58日)

水圧試験(SAS322準拠)
内圧繰返し試験(SAS322準拠)
振動試験(SAS322準拠)
上記試験にて漏れ等の異常なし

施工例

写真をクリックすると拡大します。

規格・認定

  • ステンレス協会規格認定番号SAS32224「一般配管用ステンレス鋼鋼管の管継手性能基準」
  • 日本水道協会品質認証センター認証番号 G-588
  • 国土交通省「公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)」掲載
  • 国土交通省「公共住宅建設工事共通仕様書」掲載
  • 文部科学省「機械設備工事標準仕様書付属資料」掲載
  • 厚生労働省「機械設備工事標準仕様書」掲載
  • 防衛省「機械設備工事共通仕様書」掲載

施工要領

簡易的なご紹介となりますので、詳しい施工手順は、施工マニュアルをご確認ください。
施工前に、必ずベンカンスタッフによる施工講習会を開催させていただきますので、ご用命ください。

STEP1 パイプ切断
ステンレス鋼鋼管専用のバンドソーなどの切断機を使用して、パイプを軸心に対し直角に切断します。
[画像]BKジョイント施工要領1

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STEP2 パイプ切断面処理
パイプの内面及び外面のバリは、それぞれステンレス鋼鋼管専用のリーマやヤスリなどで除去します。
[画像]BKジョイント施工要領2

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STEP3 パーツの装着
拡管するサイズに応じて、拡管アタッチメント類を準備し、取り付けます。
[画像]BKジョイント施工要領3

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STEP4 パイプのセット
パイプに袋ナットを正しく装着します(袋ナットの向きに注意)。そのパイプをガイドロットの奥まで差し込み、確認窓で確実にセットされたことを確認します。
[画像]BKジョイント施工要領4

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STEP5 拡管*4
スイッチボタンを押すとボタンが点灯し、拡管がスタートします。拡管が終了するとモーターが止まりスイッチボタンが消灯します。
[画像]BKジョイント施工要領5

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STEP6 拡管寸法確認
拡管形状が規定値内であることを「拡管ゲージ」で確認します。
[画像]BKジョイント施工要領6

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STEP7 接合作業
パイプレンチなどの工具を使用し、袋ナットを継手本体に最後までしっかりと締め切ります。正常に接合が完了すると継手の正面から「確認リング」が見えなくなります。
[画像]BKジョイント施工要領7

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STEP8 接合完了の確認*5
施工後の共回りや振動などによる袋ナットの緩みを目視管理するため、継手全体軸方向にマジックなどでチェックラインを入れます。
[画像]BKジョイント施工要領8

*4 ベンカンが認定していない類似他社拡管工具でBKジョイントⅡのパイプを拡管すると、不適合の発生につながりますので、決して使用しないでください。

*5 上記はBKD-09を使用した施工例です。他の工具を使用した場合は施工方法が異なります。詳しくはお問い合わせください。

専用拡管工具

拡管工具はスタンダードな据置タイプ

据置タイプ:BKD-04型〈販売終了〉

[写真]専用拡管工具据置タイプ:BKD-04型

アタッチメントを交換することで全サイズに対応します。

  • 適用口径

13Su、20Su、25Su、30Su、40Su、50Su、60Su

仕様表

名称
BKD-04型
公称出力
172.2kN
吐出圧力
68.5MPa
電源
AC 100V・50/60Hz
ポンプ寸法
245(L)×145(W)×280(H)
油量
1200ml
重量
油圧ヘッド(本体):9.8kg
(アタッチメント60Su装着時)
油圧ポンプ:8.5kg
(ホース、手元スイッチ含まず)
復帰方式
オートリターン方式

据置タイプ:BKD-09型

[写真]専用拡管工具据置タイプ:BKD-09型

アタッチメントを交換することで全サイズに対応します。

  • 適用口径

13Su、20Su、25Su、30Su、40Su、50Su、60Su

仕様表

名称
BKD-09型
公称出力
175kN
吐出圧力
60MPa
電源
AC 100V・50/60Hz
ポンプ寸法
404(L)×249(W)×256(H)
油量
100ml
重量
本体重量:24.9kg
(アタッチメント60Su装着時)
復帰方式
手動戻し方式

充電油圧式:BKI-06R型〈販売終了〉

[写真]専用拡管工具充電油圧式:BKI-06R型

小回りの利いた充電式タイプで小口径サイズに対応しております

  • 適用口径

13Su、20Su、25Su

仕様表

名称
BKI-06R型
公称出力
45kN
電源
DC 14.4V
ポンプ寸法
430(L)×150(W)×340(H)
重量
本体重量:6.5kg
(アタッチメント及びアタッチメント25Su装着時)
復帰方式
手動戻し方式

 

 

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高速パイプカッター:EHC60RUS

[画像]推奨切断工具高速パイプカッター:EHC60RUS

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