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コラム

銅配管からステンレス配管への変換

  • 2021.08.19
  • カテゴリ: 施工|Construction

|銅配管の更新工事

 

給湯配管と言えば、以前は銅管が採用されることが多かったため、近年古くなった建物において銅配管の改修工事、更新工事が頻繁に行われています。

 

ステンレス配管の採用率が高まり、特に給湯ラインで当たり前のように ”SUS化” が進んでいることから、配管の更新時についても、再び銅配管を採用するよりは、腐食問題や施工性能に上回るステンレス配管が選定されるケースが多くなっているようです。

 

ステンレス配管への更新の際、既存の銅配管を一部残す場合は、銅配管からステンレス配管に変換する必要がありますが、その変換箇所の接合方法に迷われるお客様が多くいらっしゃいます。

 

まず大前提として、銅とステンレス鋼は電位差が近似していることから、ガルバニック腐食を気にする必要がありません。

従いまして、絶縁処理をせずに直接接合しても問題がないということになります。

※銅管側が真鍮(黄銅)素材の場合は注意が必要です。

 

銅配管からステンレス配管へ変換する方法を、以下にご案内させていただきます。

 

 

|銅配管からステンレス配管への変換方法

 

接合方法①ねじ接合

▲モルコジョイント施工マニュアル抜粋

銅管用のオスアダプタと、ステンレス配管用のメスアダプタをねじ込み接合します。

 

この時、銅管よりも材料が硬いステンレス側を「めねじ」にすることがポイントです。

銅側を「めねじ」にしてしまうと、ステンレスの「おねじ」をねじ込んだ際に銅側に割れ等の不具合が発生してしまう可能性があります。

 

 

接合方法②フランジ接合

▲モルコジョイント施工マニュアル抜粋

ベンカン主要管継手の共通製品としてラインナップしている「絶縁コートフランジ(CF)」と「ラップ付単管(LT)」を使ったフランジ接合の例です。

 

フランジ接合をする場合は「絶縁コートフランジ」と「ラップ付短管」、テフロンシート付ガスケットを使用することをお薦めします。

 

 

絶縁コートフランジとラップ付短管の選定

 

 

接合方法③CS変換ソケットの使用

ダブルプレスのアイテムの一つである「CS変換ソケット」を使用する方法です。

 

「銅側」と記載されている方に銅管を差し、「SUS側」の記載の方に一般配管用ステンレス鋼鋼管を差し込み、専用締付工具でプレスすることで15A~40Aまでの銅配管を13Su~40Suに変換が可能です。
「CS変換ソケット」の接合に使用した専用締付工具は「ダブルプレス」「モルコジョイント」の施工にも使用できますので、「CS変換ソケット」にて変換後、ステンレス配管側も同じ要領で施工することが可能です。

※CS変換ソケットの専用締付工具(使用可能機種)についてはベンカンまでお問い合わせください。

 

リニューアル工事に「CS変換ソケット」

 

銅配管からステンレス配管への変換方法についてご案内させていただきました。
その後の施工へもスムーズに移行できるため、「CS変換ソケット」を使用する方法がおススメです。

是非、現場に合った方法で施工をされてみてください。

 

 

 

|EGジョイントによる変換について

 

▲EGジョイントへの銅管の差し込みは不可

ワンタッチ継手である「EGジョイント」は使えないの?とご質問をいただくことがあります。

確かに一般配管用ステンレス鋼鋼管の13Su~25Suと建築用銅管の15A~25Aは外径の基準寸法が同じですので、EGジョイントの止水構造を考えても使用は可能なのではないかと思われがちです。

しかし、結論から言うとNGです。

理由としては建築用銅管(15A~25A)と一般配管用ステンレス鋼鋼管(13Su~25Su)の外径許容差が異なるためです。

 

ステンレス管の外径許容差が +0,ー0.37(mm)なのに対し、銅管15~25Aの外径許容差は±0.03、±0.04(mm)となります。

そのため、銅管が+側に製造された場合、EGジョイントへ差し込むと継手内で引っ掛かりを起こしてしまい、差し込み不良やゴムリング切れを招き、漏水事故の要因となる可能性がございます。

よって「EGジョイント」への銅管の差し込みは不可とさせていただいています。

ご了承ください。

 

▲ステンレス鋼鋼管と銅管の外径寸法および外径の許容差

 

 

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