リニューアル工事に「CS変換ソケット」
- 2016.11.07
- カテゴリ: 製品|Products
|銅配管の歴史

銅配管(ハンダ付け)
銅配管の歴史は古く、なんと紀元前にまで遡ります。
紀元前2750年ころ、エジプトのアプシルに建設された神殿には銅でつくった給水管が使われたことが伝えられています。
国内の一般配管に銅配管が使われ始めたのは、1923年初頭といわれております。
銅配管は価格的なメリットが高いことから、戸建住宅、マンション、オフィスビルなどの特に給湯配管に多く利用されました。
|銅管のリニューアル工事
ところが、20年程前から、ステンレス配管や樹脂配管の普及が進み、新築における銅配管の需要は冷媒配管などの一部に限られ大幅に減っていると言われております。

銅配管のハンダ付け作業
しかしながら、ストック配管(既存の配管)で捉えた場合、まだまだ銅配管の占有率は高いと言えます。
ましてや20年を超えると、配管の痛みが出てくる時期でもあります。
つまり、銅配管のリフォーム・リニューアル工事の頻度が高まって来ていると言えます。
但し、一般的な銅配管の接続は、前処理した銅管を継手に差し込んで、継手とパイプの隙間にハンダを流し込んで接続しなければなりません。
ハンダ付けは、作業者の技量によって接続品質を安定させるのが簡単ではありません。
また、ハンダですので水気を嫌います。
水切りなどの前処理の必要性から手間の掛かる工事になってしまいます。
さらに、火気を使う工法は火事などの二次災害の危険性を伴います。
昨今においては、リニューアル工事で再度銅管を使用するよりも、部分的に既存銅管を残しつつもステンレス配管に切り替えるケースが多くなっています。
|CS変換ソケットの採用メリット

銅配管からステンレス配管へ変換「CS変換ソケット」
既設配管の銅管をステンレス配管に切り替える場合においても、部分的には結局ハンダ付けを行うしかありません。
既存銅管の切断部分にハンダ付けをしたオスアダプタとステンレス配管側のメスアダプタと接続するのが普通です。
全体を銅管でリニューアルするよりは、まだましですが、手間や火による二次被害というハンダ付けの懸念される部分は解消されません。
「CS変換ソケット」は、火気を使用しない「火なし継手」であるために、多少の水気があっても接続が可能であることから、リフォーム・リニューアル工事には最適です。
また、電動式の専用工具を使用することで、一箇所あたり15秒程度の作業で、技量に影響されない均一な施工品質が得られます。
対象サイズは、同様の利点を持つ建築配管用対応のプレス式継手「CUプレス」に準備のない32Aや40Aをラインナップし、32Aであれば30SU、40Aであれば40SUのステンレス配管に変換接続が可能です。
施工方法や専用締付工具についてはベンカンの営業窓口までお問合せ下さい。
これからも、ベンカンは、「お客様の困った」に対して、解決のお手伝いができるように取り組んでまいります。
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