CS変換ソケット「適応機種&付属品」
- 2022.06.07
- カテゴリ: 施工|Construction
|CS変換ソケット
ステンレス配管や樹脂配管の普及により、銅管による配管施工の頻度は減少していると言われています。
しかしながら、既存の建物をリニューアルするうえで、既設の銅配管を改修するという工事は一定数存在するはずです。
銅配管の接合作業は、通常はんだ付けの作業を伴い、火を使うことを余儀なくされることから、リニューアル工事においてはステンレス配管に切り替えるケースも少なくありません。
そんな場合に存在感を発揮するのが「CS変換ソケット」です。
「CS変換ソケット」の「 C S 」は「coppe(銅)」と「stainless(ステンレス)」の事で、文字通り銅配管からステンレス配管にソケット継手一つで変換が可能な製品です。
接合方法は既設の銅管*やステンレス鋼鋼管を差し込み、専用締付工具でプレスするだけで完了します。
火気を使用しないので建物への引火などの心配もなく、スピーディーな施工が可能です。
*既設銅管の減肉や損傷がないことを十分確認してください。
尚、接合用の適用工具*は一般配管用ステンレス鋼鋼管対応の「ダブルプレス」専用工具であることから、ステンレス配管に切り替え後に「ダブルプレス」を採用いただければ、そのまま締付工具をお使いいただけるのもメリットです。
*CS変換ソケットの適用工具はBPD-02型、03R型、05型、08型、11型、15R 型、BPI-07R型です。
|CS変換ソケットの施工
「CS変換ソケット」をご使用いただく際は、ベンカンのプレス式継手の注意事項の他、「CS変換ソケット」独自の注意事項に注意していただく必要があります。
「CS変換ソケット」は銅管側差し込み口とステンレス鋼鋼管(SUS側)差し込み口がそれぞれに決まっております。
製品本体のマーキング(銅側・SUS側)に合うよう、それぞれの管種のパイプを差し込み*、専用締付工具でプレスしてください。
*既設銅管は真円であることを必ず確認してから、インコアを挿入してから、銅側に差し込んでください。
「銅側」と「SUS側」はインコアの有無以外に、寸法形状やパイプの差し込み基準値も異なります。
挿入が逆になると、正規のプレス作業を行っても漏水事故等に繋がりますのでご注意ください。
|締付工具適応機種&付属品治具
「CS変換ソケット」を施工する上で、必要になる専用締付工具や付属品についてご説明します。
専用締付工具については、CS変換ソケット適応機種(BPD-02型、03R型、05型、08型、11型、15R型、BPI-07R型)を準備してください。
サイズ毎に付け替えをするダイスについては、銅側32Aを除いて適応機種の「ダブルプレス」用ダイスがそのまま使用できます。
32Aダイスについては、別途準備をしていただく必要があります。
(詳細は後述します)
専用締付工具の他に付属品治具も必要になりますが、「SUS側」の接合に関しては「ダブルプレス」用を使用すれば問題ありません。
「銅側」の接合には「CS変換ソケット」用に製作された治具が口径サイズによって必要になります。
パイプの差し込み代のラインを引く「ラインマーカー」は、パイプの差し込み基準値が「SUS側」と「銅側」で異なりますので「銅側」は全サイズで「CS変換ソケット専用」のラインマーカーが必要です。
プレス作業後の締付寸法をチェックする「六角ゲージ」は、15A~25Aの3サイズは「SUS側」と共用が可能ですが、32Aと40Aは「SUS側」(ダブルプレス用)とは異なる「CS変換ソケット専用」のゲージ(32A・40A)が必要となります。
使用サイズ毎にCS変換ソケットの施工に必要なダイスと付属品をまとめました。
サイズ
(銅管側) |
適応工具 | ダイス | ラインマーカー | 六角ゲージ |
15A |
BPD-02型 BPD-03R型 BPD-08型 BPD-15R型
BPD-05型 BPD-11型 小径セット使用可 |
13Su/15A
SUS共用可 |
CS変換ソケット専用 15A・20A・25A用 別売 |
3サイズゲージ (13Su・20Su・25Su) SUS共用可 |
20A | 20Su/20A
SUS共用可 |
|||
25A | 25Su/25A
SUS共用可 |
|||
32A* |
BPD-05型 BPD-11型 |
CS変換ソケット専用
32A 別売 |
CS変換ソケット専用 32A 別売 |
CS変換ソケット専用 2サイズゲージ (32A・40A) 別売 |
40A | 40Su/40A
SUS共用可 |
CS変換ソケット専用 40A 別売 |
赤枠が「CS変換ソケット銅側専用」が必要となるものです。
*32Aの接合の場合、工具本体以外はダイス、ラインマーカー、六角ゲージの全てが別途必要となります。
32Ax30Suの施工時
CS変換ソケットを使用する際、最もお問い合わせをいただくのが、銅管32Aのリニューアルで、CS変換ソケット「32Ax30Su」をお使いいただくケースです。
「銅側(32A)」のプレス作業には専用締付工具本体の他、ダイス、ラインマーカー、六角ゲージは32A専用のものが必要になります。
他のサイズが「SUS側」・「銅管側」同じダイスを使用するのに対し、「32A x 30Su」の32A側(銅管側)を30Suダイスが使用できません。
CS変換ソケットの32Ax30Suをご使用いただく際は、、その旨をベンカンの営業窓口や代理店様、販売店様にご相談の上、必ず「銅管32A」ダイスを準備していただくようにお願いいたします。
「CS変換ソケット」をご採用いただく場合は、施工講習会を必ず受講してください。
上記の注意点を含め、ご説明させていただきます。