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コラム

EGジョイント施工「ゴムリング脱落に注意」

  • 2021.08.25
  • カテゴリ: 施工|Construction

|EGジョイントの優れた施工性能

 

一般配管用ステンレス鋼鋼管(JIS G 3448)に対応するメカニカルジョイントは、プレス式や拡管式が主流となっています。
ベンカン製品におきましては、プレス式であれば「モルコジョイント」や「ダブルプレス」、拡管式であれば「BKジョイントⅡ」が該当します。

しかし、これら製品に共通した難点が施工時に専用工具を必要とするという点です。

 

専用工具は調達が手間だったり、所有してもメンテナンスをするのが面倒だというお声をお客様からよく伺います。

施工においても、特に改修工事ではスペースが小さいケースが多く、専用工具が入らないということもあるかと思います。

このような問題を解決してくれるのが、ワンタッチ式継手「EGジョイント」です。

 

施工はある程度のスペースがあれば可能ですし、専用工具がないという事は専用工具のメンテ不足に起因する不適合も皆無となります。

また、EGジョイントは「接続2秒。」のキャッチコピー通り、パイプを継手本体に差し込むだけで接合が完了となります。
このため、従来のプレス式継手や拡管式継手と比較しても施工時間を抑えることができるのも魅力です。
例を挙げると、拡管式継手の「BKジョイントⅡ」の20SUの施工時間は、1ヵ所当たり約180秒、プレス式の「ダブルプレス」は約80秒であるのに対し、「EGジョイント」は約50秒で接合が可能です。(弊社施工比較)

 

「接続2秒。」EGジョイント

 

 

▲EGジョイント小口径の構造(③がゴムリング)

|ゴムリング脱落防止に関しての注意事項

 

しかし、専用工具を必要とせず、接合が容易な「EGジョイント」には、他のベンカン製品以上に注意いただかなければならない点がございます。

 

メカニカルジョイントは「EGジョイント」に限らず、接合時にゴムシール材がパイプに密着して止水する構造になっているため、パイプを挿入する際にはゴムリングが傷ついたり、脱落したりしないよう、各継手毎に決められている方法でパイプの管端処理を実施していただかないとなりません。

 

「EGジョイント」は、その管端処理について、より多くの約束事を設けています。

 

 

プレス式継手や拡管式継手はパイプを差し込んだ後に専用工具やパイプレンチで力を加えることで、ゴムリングをパイプに密着させますが、「EGジョイント」はパイプを差し込むだけでパイプとゴムリングを密着させなければなりません。

必然的にゴムリングは小さいものを採用することになり、パイプの挿入は、他製品とは異なり、ゴムリングとパイプが当たった状態で奥まで差し込むことになります。

 

他の製品に比べて、管端処理や差し込み時の注意点や約束事が多くなってしまうことは致し方ないこととご理解をお願いします。

以下にゴムリングの脱落(押し出し)を防ぐための管端処理、その他注意点をまとめましたのでご確認ください。

 

 

〈ロータリカッターでの切断〉
まず「EGジョイント」を使用する際はパイプを必ずロータリーカッターで切断してください。(Suタイプの場合)
4mの定尺パイプの端部についてもそのまま使ってしまうと、スムーズな差し込みはできませんので、必ずロータリーカッターにて端部を切断して使用してください。

*配管用ステンレス鋼鋼管の切断の場合はバンドソーにて切断してください。

 

 

〈管端の面取り〉

リーマ等で管端の面取りを行ってください。(C0.5)

ロータリーカッターでパイプを切断しても、面取りが不十分だとゴムリングを押し出してしまう(またはゴムリングを切ってしまう)可能性があります。

*バリがなくてもです。

 

 

 

〈差し込み代のマーキング〉
差し込み代のマーキングは「EGジョイント」における最も重要な作業の一つです。

パイプの差し込み不足等を管理するための重要なラインマークとなりますので、必ず行うよう徹底してください。

ゴムリングの脱落とは直接的な関係はございませんが、ラインマークまでEGジョイントがスムーズに差し込めるかどうか、管端処理や差し込み方法の目安にもなる作業となります。

 

 

〈シリコンスプレーの塗布〉

パイプ表面にシリコンスプレーを塗布してください。
シリコンスプレーを塗布することで、スムーズにパイプの挿入ができるようになります。

使用せずに差し込んでしまうと、ゴムリングがパイプ表面に引っかかってそのまま押し出してしまうおそれがあります。
シリコンスプレーは日本ヴィクトリック社製の「なめらかスプレー」をご使用ください。

 

 

〈パイプの差し込み〉
パイプを差し込み時はまっすぐ差し込んでいただくようお願いいたします。
斜めから差し込んでしまいますと、こちらもゴムリングの脱落の原因になります。

尚、ゴムリングに突きあたるまでゆっくりと差し込み、そこからラインマークの位置まで更に差し込んでください。

パイプが差し込みにくい場合は、施工を中断してベンカン営業窓口までご相談ください。

 

*施工講習会は必ず受講お願いします。

施工講習会申し込みフォーム

 

施工講習会の実施

 

「EGジョイント」は、工事完了後に異常が発生する可能性は極めて低く、安心してご使用いただける製品です。

抜け止めのエッジの性能は非常に高く、引張試験では他の製品に引けを取らない数値を出しています。

 

施工性能は前述している通り、ベンカンの製品の中では、施工スピードは群を抜いて早く、リムーバーという専用の治具を使用すれば一度差し込んだ箇所でも取り外して再利用することも可能です。(実際に使用した継手の再使用はやめてください)

 

このような優れた特長を併せ持った「EGジョイント」は、「ゴムリングの脱落」に注意をしていただきながら施工いただくことで、必ず皆様のお役に立てる製品だと自負しております。

パイプの差し込み以外の工程についての注意点もしっかりとご確認いただきご採用いただきますようお願い致します。

 

EGジョイントの性能

 

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