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コラム

EGジョイントの性能

  • 2019.09.06
  • カテゴリ: 製品|Products

|EGジョイントとは

 

現在、一般配管用ステンレス鋼鋼管に対応するメカニカルジョイントのほとんどが、何らかの専用工具を使用しなければ接続することができません。

需要家の皆様のお立場では、この専用工具の調達やメンテナンスが煩わしいとおっしゃいます。

また、改修工事は当然ながら、近年の建物の多くが施工スペースが狭くなっている傾向にあります。

そうなると専用工具やレンチなどを用いて作業するのが容易ではなくなってきます。

更には、工期の短い突貫工事も少なくありません。

 

対して、ワンタッチ式継手の「EGジョイント」のキャッチコピーは、「接続2秒。」です。

(1) 専用工具不要

(2) 省スペース施工可能

(3) スピード施工

 

ところが、ワンタッチという言葉であったり、実際に体験されると、あまりにも接続が簡単すぎるために、あらぬ不安を持たれる方もいらっしゃいます。

 

「接続2秒。」EGジョイント

 

 

|EGジョイントの構造

 

EGジョイントの構造は、ステンレス鋼製(SCS13・SUS304相当)の継手本体の最奥にゴムリング(EPDM)が装着されており、パイプ(適用管)を適正位置まで差し込むことで水密保持効果が得られます。

また、継手本体内のホルダーに組み込まれたエッジがパイプ表面に食い込むことで、抜け阻止力を発揮します。

エッジは、継手本体内部のテーバー構造によって、パイプが抜け方向に作用すると、くさび作用が働き、その阻止力をさらに高めます。

 

 

※EGジョイントには、一般配管ステンレス鋼鋼管(JIS G 3448)に対応する一般配管用Suタイプとは別に、配管用ステンレス鋼鋼管(JIS G 3459 sch10s)に対応する産業ステンレス配管用 A タイプがあります。

以降の記載事項については一般配管用Suタイプの内容を記します。

 

 

|EGジョイントの品質性能

 

一般配管用ステンレス鋼鋼管に対応するメカニカルジョイントは、メーカー各社が独自の発想から開発しているなどの理由から、一般的に標準規格の意味合いが強い日本工業規格(JIS)による定めはありません。

しかしながら、ステンレス協会がメカニカルジョイントの普及、品質の安定・向上及び製造・加工などの技術向上に寄与することを目的として、SAS322(一般配管用ステンレス鋼鋼管の管継手性能基準)を制定しております。

SAS322の認定を受ける上では、ステンレス協会が定める多岐に渡る品質性能確認試験に合格する必要があります。

ベンカンの一般配管用ステンレス鋼鋼管対応継手は、EGジョイントを含め、全製品でこれらの品質性能確認試験やその他のあらゆる審査に合格しております。

次に品質性能確認試験のいくつかをの結果をご紹介します。

 

①水圧試験

長さ250㎜以上の管を管継手に接合し、水圧2.5MPaを加え2分間保持したときの漏れや抜けを確認。

EGジョイントは、水圧2.5MPaを加えて一定時間保持しても漏れや抜けなどの異常は起きません。

 

 

 

②引抜試験

長さ250㎜以上の管を管継手に接合し、空気圧0.2MPaを封入した状態で2㎜/分の引張速度で管を引き抜き、空気が漏れるまでの最大荷重(引抜阻止力)を測定。

EGジョイントの引抜阻止力は、SAS322の規定値を遥かに超える数値を記録しています。

また、引抜試験結果を拡管式継手のBKジョイントⅡ、プレス式継手のダブルプレスと比較してみます。

例えば、25Suの引抜阻止力はSAS322規定値が4.90kNのところ、EGジョイントは11.86kNです。

対して、拡管式のBKジョイントⅡは12.67kN、プレス式のダブルプレスは12.10kNとなり、他の継手より幾分数値は小さいですが、明らかに劣る数値ではありません。

 

EGジョイントから引抜いた後のパイプをご覧いただくと、EGジョイントの抜け止めになっているエッジ(刃)の跡が確認いただけます。

深く食い込んだ跡が、抜け阻止力の高さを物語っています。

 

 

 

また、ベンカンではSAS322で定められた試験以外にも独自に様々な試験を繰り返し実施しており、品質の向上に努めております。

水圧曲げ試験はその一つで、ベンカンが販売する各製品において実施し性能の確認を行っております。

もちろんEGジョイントについても実施している試験となります。

 

③水圧曲げ試験

水圧ポンプで2.5MPaに加圧した後、アムスラー型万能試験機を用いて中央部に荷重を加え、漏れ時の曲げ角度と最大曲げ荷重を測定します。

 

EGジョイントは、水圧曲げ試験において、全てのサイズで拡管式のBKジョイントⅡを凌ぐ高い数値を記録しています。(13Suの曲げ角度は試験装置の構造上、測定可能限度の30度で停止して漏れはありません。)

このように、EGジョイントはステンレス協会が制定する一般配管用ステンレス鋼鋼管の管継手性能基準(SAS322)を満足し、ベンカンが主力商品として販売しているプレス式継手、拡管式継手に引けをとらない性能を有しております。

 

 

 

「ステンレス協会」配管システム普及委員会

 

④振動試験

振動試験もSAS322準拠の試験が定められており、EGジョイントはなんなくクリアしておりますが、別途、米国航空規格NAS3350準拠の加速振動試験も実施しています。

米国航空規格は主にネジ類の緩みについてをチェックする試験です。

EGジョイントは、ネジによる接合ではないものの、航空機業界ならではの厳しい条件設定の試験を実施することで、継手の接合部の強度を確認するのにとても適した試験と言えます。

 

管を管継手(EGジョイント)に差し込み、周波数30Hz、変位量11.40mm(全振幅)の振動を与える試験を30,000回実施、接合部の緩みや抜け等は見られませんでした。

また、継手本体や管に割れ、亀裂はありませんでした。

 


 

|EGジョイントの施工管理性能

 

如何にメカニカルジョイントの品質性能が優れていようとも、施工要領に則った接続ししなければ、その品質性能を発揮することはできません。

故に、材料選定を行う際に重要視される一つが、施工管理性能です。

 

「EGジョイント」の構造上の特徴なのが、引き抜け強度を発揮する「エッジ」部分より内側(奥)に、シール材である「ゴムリング」が位置づけられていることです。

つまり、継手本体に適応パイプを差し込むと、まず、「エッジ」を通過し、引き抜け強度を確保します。

その上で、「ゴムリング」を通過することで、流体の止水を確保することになります。

よって、仮にパイプが差し込み不足の場合は、パイプが「ゴムリング」に届かないことになり、異常は必ず水圧試験時に発見できることになります。

もちろんパイプには、差し込み代のラインマークを引いていただきますので、差し込み不足自体起きる可能性が低いことも付け加えさせていただきます。

 

このように「EGジョイント」は、施工上の注意を守っていただいて作業をしていただいた場合、工事完了後に異常が発生することは考えにくく、現場の管理者が安心して採用できる製品です。

 

施工上の注意(ワンタッチ式)

 

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takahiro suzuki


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