ステンレス露出配管「配管リニューアル」
- 2016.11.01
- カテゴリ: 製品|Products
|サステナブル社会
日本では、戦後の高度経済成長期に大量の住宅需要が高まり、それと同時に住宅産業は、日本経済の主力産業として発展しました。
従来の建物の寿命は、30年から40年程度とされ、解体、新築されていたためスクラップ&ビルドと表現されたりもしてきました。
しかしながら、少子高齢化や人口減が進む現在の日本の状況には合っていないと言えるかと思います。
また、それは、建物に限定されることなく、昨今は、サステナブル社会に移行しています。
「サステナブル(sustainable)」とは、直訳すると「持続可能な状態」となります。
スクラップ&ビルドによる建物の解体時には大量の廃材が発生します。
また、新築時には、木材などの様々な材料が必要となります。
つまり、建物の寿命を延ばすことで、スクラップ&ビルドからの脱却を促進することは、サステナブル社会に貢献することでもあります。
そのため、既存の建物を活かしたリノベーション、リニューアル、リフォームに注目が集まっています。
|隠ぺい配管と露出配管
ベンカンのステンレス配管は、コンクリート造の建物の配管リニューアル工事に多くご採用いただきます。
そもそも配管とは、意匠(デザイン)の関係から人目に触れないように、間仕切り壁(個境壁とも言う)、床、天井などの内部に「隠蔽(いんぺい)配管」されています。(図1)
しかし、この工法が主流となる20年程前の建物の多くは、コンクリート壁内にスペースを設けて、配管を直埋設した「コンクリート埋設配管」が主流でした。(図2)
この「コンクリート埋設配管」ですが、現在でも防水が必要とされる共同浴室や共同トイレ、共同水の飲み場などでは採用されております。
これらの配管でリフォームや改修・修繕工事を施す場合、「隠蔽配管」であれば、間仕切り壁等を剥がしてリフォームや改修工事を行います。
|コンクリート埋設配管
問題は、コンクリート埋設配管です。
間仕切り壁等と違ってコンクリート壁は容易に剥がすことはできませんし、構造体そのものでもあるために、手を加える(斫る)と耐震強度の確保にも影響が出てしまいます。
そこで検討されるのが、壁の外で人の目に触れる「露出配管」です。
「露出配管」は、壁を現状維持のままで配管できることから、予算も少なくて良く、「隠蔽配管」の配管リフォームでも採用されるケースも少なくありません。
問題は、本来、人目に晒したくない配管を露出させることです。
そのために見栄えの良いステンレス配管は、最適でした。
最近では新築工事においても、デザイナーズマンションなどでは、敢えて、打ちっ放しのコンクリート壁に研磨したステンレス配管で露出配管にする場合もあるくらいです。
しかしながら、露出配管では保温や結露などの問題がある場合もあります。その場合は、ステンレス鋼の素地を隠してしまうのは残念ではありますが、ステンレス配管の表面を結露防止の被覆処理を施した「被覆ステンレスパイプ」を使用します。
「給水・給湯管の配管リフォームは行いたい。」
「予算が厳しいので露出配管で検討したい。」
「見栄えを悪くしたくない。」
この様なご要望をお持ちのオーナー様あるいは工事業者様がいらっしゃいましたら、是非、「ステンレス配管のベンカン」にお問合せ下さい。
takehiko wagatsuma