【社員の声】品質管理課受け入れる現場は、いま ―― 新入社員上長・金子さんに聞く
- 2026.10.05
この春、株式会社ベンカンに入社した石井康喗さん(検査班/7月より品質管理課配属)。
前回の記事では、本人に研修期間の振り返りや今後の目標を伺いました。
今回は、石井さんを迎え入れた品質管理課の上長・金子さんに、配属の経緯や教育方針、これからの期待についてお話を伺いました。
▶石井さんインタビューコラムはこちら:【社員の声】19歳、品質管理課への挑戦。入社3か月インタビュー
|品質管理課が、新人に求めていたもの

――まず、5月から製造課の検査班に仮配属され、7月1日から品質管理課に本配属になったとのことでしたが、受け入れ側としてどのような経緯があったのか教えてください。
金子:4月の現場研修中に、管理職などがヒアリングを行った際、本人から「測定に興味がある」という話が出ていたんです。
保全や測定にも関心があるようで、いろいろな仕事を経験する中で興味の幅が広がっていったのかなという印象でした。
そこから品質管理課への関心も聞くようになりました。
―― 受け入れ側として「こういう人に来てほしい」という希望はあったのですか。
金子:現在、品質管理課は私を含めて4名なのですが、年齢層が上がってきていて、世代交代を意識する必要がありました。
品質管理の仕事はすぐにできるものではなく、基礎知識を積み上げるだけでも5年ほどはかかります。
だからこそ、新入社員にはぜひ入ってほしいという希望を出していました。
ただ、希望が必ず通るわけではないので、本人の適性なども踏まえて部署内で調整が進んでいた形です。
――:私は今ベンカンに努めて3、4年目なのですが、これまで品質管理課に新しい人が入ってくるイメージがあまりありませんでした。
金子:もともとは別の先輩社員が検査班から品質管理課に来てくれていたのですが、彼が「ベトナムに行きたい」と言い出しまして(笑)。
一度は引き止めたのですが、結局送り出すことになり、若手が不在の時期がありました。
そこに保全や技術にいた社員が加わってくれて、今は品質管理で活躍してくれています。
今回は、石井さん本人の希望と部署のニーズがちょうど合致した形ですね。
|CADスキルという追い風
―― 石井さんはCADの経験もあるそうですが、そのあたりも後押しになりましたか。
金子:はい。もともとCADを扱っていたので、図面を読んだり書いたりできるのは大きいですね。
製品の寸法を出す際にも図面が必要になるので、ゼロベースの人より馴染みが早いのではと期待しています。
|第一印象は、素直さと好奇心
―― 石井さんと一緒に仕事を始めてまだ日が浅いと思いますが、印象はいかがですか。
金子:本人もまだ何をすればいいか手探りの状態だと思うので、これからマンツーマンで、今年度取り組んでいくことを一つずつ伝えていこうと思っています。
話しやすい雰囲気がありますし、わからないことは素直に聞いてくれます。
いろいろなことに興味を持って取り組んでくれそうなので、期待しています。
教育担当の先輩社員とも相性が良さそうなので、その点も安心しています。
―― では、これから本格的に仕事を教えていく段階ですね。
金子:そうですね。まずは一緒に手を動かしながら、少しずつ仕事の幅を広げていってもらえたらと思っています。
|品質管理という仕事の奥深さ

―― ガッツもありそうだと伺いました。
金子:そうですね。
品質管理は、製品の知識だけでなく、ステンレス協会や日本水道協会の規格、監査対応など覚えることが山ほどあります。
それを「面白い」と思える人なら、間違いなく伸びていきます。
――:外部機関とのやり取りもあるんですね。
金子:はい。第三者認証機関とのやり取りでは、毅然とした対応が求められます。
専門的な知識に加えて、丁寧かつ的確に説明する力も必要になります。
石井さんなら、こういう場面でもしっかり向き合ってくれそうです。
―― 教育はどのように進めていく予定ですか。
金子:まずは基礎からです。
いきなり試験を任せるのではなく、ノギスやゲージといった測定器の使い方や名称を覚えるところから始めます。
教える側も初心に帰って、ゼロベースで一緒に育てていこうと先輩社員たちとも話しています。
ゴムの硬度測定や引張試験といった特殊な試験も多く、一つひとつの作業に深い理由があります。
――ゴムの種類だけで、色々ありますからね。
そうなの!それぞれ違いがあり、硬さや用途が違うんです。
これについての話だけでも、2時間は話せてしまいそうなぐらい、奥が深い世界です。
試験設備のスケジュール管理も重要で、振動試験は3ヶ月ほどかかることもあります。
冬場は凍結の恐れがあるため避けるなど、段取り能力も求められるんですよ。
|これからの石井さん・新入社員たちへ

―― 今後の石井さんに期待することを教えてください。
金子:5年、10年先を見据えて、自分で主体的に動ける人になってほしいですね。
品質管理の業務はもちろん、周りとうまくコミュニケーションを取りながら、現場をリードしていけるような存在になってくれると信じています。
―― これから入社を検討している方に向けてメッセージをお願いします。
金子:品質管理は、ものづくりから製品の管理まで非常に多岐にわたる面白い分野です。
実際に製品を手に取って試験をし、その品質を保証する、やりがいのある仕事です。
学歴を問わず、やる気がある方なら大歓迎ですので、ぜひ一緒に働きましょう。
配属からわずか10日あまりで本格始動という慌ただしいスタートになった石井さんだが、金子さんの話からは、少人数の課だからこそ生まれる密なコミュニケーションと、若手をじっくり育てようとする姿勢が伝わってきた。
ものづくりの品質を支える仕事の奥深さを、これから石井さんがどう自分のものにしていくのか。
これからの活躍を、管理部としても見守っていきたいと思います。
原田 夏穂(Natsuho Harada) 管理部 マーケティング担当
▶石井さんインタビューコラムはこちら:【社員の声】19歳、品質管理課への挑戦。入社3か月インタビュー


