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コラム

ヒューマンエラー

  • 2021.06.09

|ハインリッヒの法則

 

製造業にとって、「安全第一」ともいわれる通り、全てにおいて安全が優先されます。

つまり、災害とは、決して、あってはならないものです。

 

ところが、大きな問題に至らないまでも、どんな人に完璧な人でも、必ず何らかのエラーをします。

つまり、ヒューマンエラーです。

 

「氷山の一角」という言葉があります。

表面に現れている事柄は全体の極一部にすぎないことの例えです。

この言葉を論理的に示したのが、製造業の間で良く用いられる、常識的な労働災害に対する経験則の一つである「ハインリッヒの法則」です。

 

「ハインリッヒの法則」とは、1930年代に、アメリカのハインリッヒ氏が労働事故・災害の発生確率を調査してまとめたもので、「1:29:300の法則」といわれています。

 

具体的には、1件の重大な事故の背景には、29件の軽微な災害の存在があるということです。

さらに、29件の軽微な災害の背景には、300件もの災害に至らない「ヒヤリ・ハット行為」の存在があるということです。

この「ヒヤリ・ハット行為」がヒューマンエラーにあたります。

 

安全活動の重要性

 

 

|ヒューマンエラー

 

人間が何らかの行動に至るまでには、 認識→ 認知→ 判断・決定 といった脳内の情報処理の過程があります。

つまり、視覚、聴覚、体感覚から受け取った情報を脳に伝達し、それを記憶と照会して、行動の方向性を判断・決定して、実際の行動に移しているのです。

 

対して、ヒューマンエラーとは、計画された一連の活動の中で、意図した結果を得ることの妨げになった、人間の予期せぬ行動のこととされています。

つまり、行動に至るまので、脳内の情報処理の過程で発生するものであって、実は、人間本来の行動特性でもあるとされています。

 

従来、配管の接合は、溶接接合やねじ込み接合が一般的でした。

ところが、これらの接合において、一定基準の品質を得るには、作業者の熟練した技術が必要です。

また、配管工事も含めた建築業界の労働力不足は避けらなない大きな問題となっています。

 

そこで普及しているのが、配管接合の機械化ともいえるメカニカルジョイントです。

メカニカルジョイントは、作業者の技量に委ねられていた配管接合を機械化させることで、接合品質の均一化を図っています。

 

ところが、その施工要領に則らない作業、つまりヒューマンエラーによる漏水事故、俗称 ポカが発生する場合もあります。

 

メカニカルジョイント

 

 

|セーフティー機能

 

ヒューマンエラーが人間本来の行動特性とするならば、その撲滅は非常に難しい課題となります。

しかし、ヒューマンエラーが引き起こす重大な事故を撲滅させることは可能です。

 

まず、ハインリッヒの法則の通り、ヒューマンエラーの発生件数を抑えることが、大きな問題を抑制する効果があります。

ベンカンにおきましては、施工前に必ず、作業者の皆さんに施工講習会を受講していただくことを促させていただいております。

その際に、各メカニカルジョイントの施工要領と共に重大注意事項を徹底して訴求させていただきます。

その重大注意事項は、常に携帯していただきたい受講証明証にも記載させていただいております。

 

その上で、ヒューマンエラーが発生することを前提としたセーフティー機能(ポカよけ機能)を各メカニカルジョイントに設けさせていただいております。

例えば、拡管式のBKジョイントⅡには、袋ナットを完全に締め切らない場合に発生する緩みによる脱管を防ぐためのセーフティー機能があります。

また、プレス式のダブルプレスには、パイプの差し込み不足により発生する脱管を防ぐためのセーフティーエッジが備えてあります。

 

とにかく、ヒューマンエラーの撲滅は困難です。

故に、ヒューマンエラーは起こることを前提に対策することが重要です。

作業現場におかれましては、その管理を徹底していただきたいと思います。

また、メーカーとしても、ヒューマンエラーを重大な事故に繋げないセーフティー機能を備えたメカニカルジョイントの開発・改良に取り組んで参ります。

 

袋ナット緩み抑制機能「BKジョイントⅡ」

 

 

  我妻 武彦(Takehiko Wagatsuma) ico_sns_facebook  代表取締役社長

 

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