水道管の凍結
- 2018.02.08
- カテゴリ: 施工|Construction
|水道管の凍結
配管に関する冬季のトラブルの代表が、水道管の凍結です。
寒波の到来により、最悪の場合、破裂してしまいます。
集中して多発すると各事業体の指定給水装置工事事業者様に依頼しても手が回らず、長時間、水が使えなくなります。
さらに、破裂となれば、大がかりな修理が必要とりますので、多額の費用も発生していまいます。
|水道管が凍結しやすい条件
水道管の凍結ですが、風などの影響もありますが、外気温がマイナス2℃を下回り出すと起こり始める傾向にあると言われています。
①外気温がマイナス2~4℃以下のとき。
②一日中、外気温が氷点下の「真冬日」が続くとき。
③旅行などで長期間水道を使用しないとき。
|水道管の凍結防止対策
そのため、一般的に寒冷地と呼ばれる地域では、配管の施工段階から凍結対策が講じられています。
①保温処理:水道管が冷気に接しない様に専用の保温剤を外部に装着する。
②水抜装置:水道管の中の水を抜き出す。
③ヒーター装着:電気ヒーターを設置して、水道管が冷えるのを防ぐ。
しかし、滅多なことで水道管が凍結しない地域では、配管の施工段階では、ほとんど、凍結対策が講じられていません。
その様な地域での簡易的な凍結対策です。
①水道管の周囲にタオルを巻き、隙間が空かないようにビニールテープなどで巻きつける。
②蛇口を僅かに開けて、微量の水道水を放水する。
|凍結してしまった場合の対処方法
それでも凍ってしまった場合の対処方法です。
まず、熱湯を直接、水道管に掛けることは絶対に行ってはなりません。
水道管の破裂は、水道管の中にある水の体積変化で起こります。
急激な温度変化は、急激な体積変化を招き、破裂を煽ってしまうことになってしまいます。
ポイントは、時間を掛けて温めて解氷することです。
凍結している水道管をタオルなどで覆って、その上からぬるま湯を掛けるようにします。
一度で解けない場合は、何度もぬるま湯を掛けます。
前日のお風呂の残り湯などが最適かと思います。
また、それでも水道管が破裂してしまう場合があります。
こうなると素人では対処できませんので、最寄りの水道事業体の指定給水装置工事事業者様に修理依頼をするしかありません。
|ステンレス配管の対処の注意事項
尚、ベンカンのステンレス配管ですが、例えば、同等の外径の塩化ビニルライニング鋼管と比較すると内径が大きいことから、管内の水の体積が多く、凍結するまでの時間は長くなる傾向にあります。
しかし、ステンレス配管だから凍結にも強いと思われている方もいらっしゃいますが、完全に凍結してしまえば、管種の優越に違いはありませんので、適切な凍結防止対策と解氷対処をお願い致します。
特にご注意いただきたいのが、電気解氷機を使用されての解氷です。
本来、ステンレス配管を通電させて解氷すべきところが、設置によっては、建物に通電(ショートサイクル現象)させて発火させてしまうなど、火事の発生につながる可能性がありますので十分にご注意ください。
また、仮に破裂してしまった場合の改修工事の際には、便利なやり取りソケット「ベアソケット(BS)」をご用意しておりますので、ご活用下さい。
「ベアソケット」に関する詳しいお問合わせは、各営業所にお願い致します。
また、ベンカンでは、水道管凍結の対処ならびに修理工事は請け負っておりません。
水道管の凍結の際のお問合わせは、最寄りの水道事業体および指定給水装置工事事業者様にお願い致します。
takehiko wagatsuma