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コラム

社会貢献「ステンレス配管の授業」

  • 2022.04.13

|社会貢献

 

企業に対して、その社会的責任(CSR:Corporate Social Responsibility)あるいは、社会における企業の存在意義(パーパス:Purpose)が問われています。

さらには、2015年の国連サミットでは、地球規模の持続可能な開発目標を掲げたSDGsが採択され、世界的にサステナブル社会の構築に進んでいます。

ベンカンが事業領域としている建築業界においても、サステナブル建築への移行と普及が進んでいます。

 

ベンカンの事業は、ステンレス配管に特化したメカニカルジョイント等の管工機材製品の開発・製造・販売です。

ステンレス配管は、サステナブル建築に適合したサステナブル配管であると捉えております。

故に、まずは、事業を通して、ステンレス配管の普及に取り組んでおります。

 

また、その上で、出来る限りとはなってしまいますが、事業活動以外でも貢献することにも努めております。

その一つが、建築を学ばれている学生の皆さまに対する授業を受け持たせていただくことです。

 

現在、工業高校や技術専門学校などからのご要請で、年間、数校から講師として招かれております。

勿論、授業を受け持つことで、業績に影響がでることではありませんが、僅かなれど、これも社会貢献になればとご対応させていただいております。

 

サステナブル建築

 

 

|ステンレス鋼の基礎知識

 

学生の皆さんにとっても、ステンレス鋼は身近な存在です。

質問させていただいて、ステンレス鋼を知らない方はおりません。

しかし、ステンレス鋼とは、どの様なものかと質問すると、答えることができる人はほとんどおりません。

 

これは、私共にとっては想定の範囲です。

よって、ステンレス配管の授業を行う前には、必ず、ステンレス鋼の基礎知識について解説させていただきます。

 

特に今後、建築業界でご活躍される皆さんですので、誤った知識を持って欲しくありません。

まず、ステンレス鋼とは、鉄をベースに、クロム(Cr)などを配合して人工的に造った金属であることをお伝えします。

その最大の特徴が、錆びにくいところです。

誤った解釈だと、ステンレス鋼は万能で、絶対に錆びないと思われている方もいます。

しかし、実際には、錆びにくい金属ですので、誤った用途や使用方法は避ける必要があります。

 

ステンレス鋼ですが、正しい使い方をすることで、サステナブル建築に貢献できる資材であると捉えております。

その高い強度、高い耐久性、優れたクリーン性、リサイクル性などを活かしていただけるように授業においても、この基礎的な知識をお伝えしています。

 

ステンレス鋼

 

 

|ステンレス配管

 

ステンレス配管もステンレス鋼を活用した建築システムの一つです。

 

従来は、ステンレス配管を接合する上で、溶接接合やねじ込み接合などの専門的な高い技術力や設備が必要でした。

結果的にステンレス配管は、工場などの特殊配管にしか使われることがありませんでした。

しかし、メカニカルジョイントの開発によって、現在は一般配管にも普及しています。

 

現在、メカニカルジョイントは、大きく ①拡管式継手②プレス式継手③ワンタッチ式継手 の3つに分類されます。

それぞれに長所と欠点がありますが、国土交通省が認めるステンレス協会SAS322規格を取得しております。

大切なのは、どのメカニカルジョイントが優れているかではなく、それぞれの特性を理解して、各建築施設や建築工事の状況によって、どれを選択するかとなります。

 

そのために授業では、それぞれの特性を説明した上で、実際に手に取っていただき、施工を体験していただくようにしています。

その場で、異なる3つのメカニカルジョイントの施工を体験することで、状況によって、どれを選択すべきかのイメージを膨らませていただけているのかと思います。

 

また、ステンレス配管全般に言えるのが、メカニカルジョイントの開発で格差が縮まったとはいえ、初期の建築費用であるイニシャルコストが割高という問題です。

しかしながら、授業でお伝えしているのが、イニシャルコストを含めた建物の存続期間の総コストであるライフサイクルコストで考えた場合は、十分なコストメリットを得ることが可能であるということです。

また、耐久性が優れていると言うことは、廃材頻度も低くなり環境問題にも適正です。

更に、仮に廃材となっても、ステンレス鋼は、リサイクル性にも優れているところもメリットとなります。

つまり、ステンレス配管は、サステナブル建築に適合したサステナブル配管であるということです。

 

学生の皆さんが将来、どの様な立場で建築に関わられるかは分かりません。

もしかしたら、全くの異業種で働かれる可能性もあろうかと思います。

しかし、この僅かな機会の中で、ステンレス鋼やステンレス配管に特化した知識を学んでいただけることは、社会貢献以上に、私共の存在意義を高めさせていただけています。

もしろ、感謝させていただくべきは、私たちの方なのかと思います。

また、授業を受けた学生の皆さんの中から、仮にベンカンで働いてくれるような方が現れてくれたら嬉しい限りです。

 

ステンレス配管

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  我妻 武彦(Takehiko Wagatsuma) ico_sns_facebook  代表取締役社長

 

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