マインド「現状維持バイアス」
- 2017.01.30
|マインド
現代では、様々な場面でメンタルあるいはメンタルやマインドという言葉が使われています。
これほどまでに注目されているのは、成長するためであったり、目的や目標を達成する上で欠かせないものだからです。
例えば、目標を達成するためには、経験に裏付けられた知識や技術などが必要ですが、最終的には、メンタル、そして、そこから確立された強いマインドが欠かせません。
メンタルとは、心や精神そのものではなく、そこに関連する心理状態や調子ですので、その時々で、好不調があるのが当たり前です。
失敗ばかりを繰り返すことで自暴自棄になってしまうと、精神的にマイナスな状態に陥ります。
メンタルがこのような状態だと、ネガティブとなり、何をしても良い結果が得られなくなります。
対して、成功が続いていることで、何をやっても上手く行くような精神的にプラスな状態の時もあります。
この状態であれば、ポジティブとなり、何をしても良い結果が得られる可能性も高まります。
まず、如何にして、メンタルをプラスの状態に保てるかが重要となります。
そして、そこから確立されるのが徹底して取り組むための信念であったり価値観であるマインドとなります。
しかしながら、現代は、VUCA(ブーカ)時代と称して、変動的(Volatility)で不確実(Uncertainty)、そして複雑(Complexity)で曖昧(Ambiguity)な先行きの読めない環境にあるだけに容易ではありません。
|現状維持バイアス
人間には「現状を現状のまま維持したいと思う無意識の欲求(現状維持バイアス)」があるといわれます。(絶対達成バイブル・横山信弘 著より)
結果的に、過去の体験に縛られ、環境変化を受け入れることなく、「どーせ無理」、「今までのやり方を変えたくない」、「とにかく現状のままがいい」と高い目標などに取り組むことに抵抗感を持ってしまいます。
しかし、それでは「茹でガエル」になってしまいます。
「茹でガエル」とは、「カエルをいきなり熱湯に入れると慌てて飛び出して逃げるが、水から入れてじわじわと温度を上げていくと温度変化に気づかずに茹で上がって死んでしまう。」ことを意味する教訓です。
つまり、いつまでも「現状維持バイアス」を張っていると、自分自身がネガティブなメンタルの状態に堕ちていることさえ気づかないということです。
翻せば、この「現状維持バイアス」を外すことが出来れば、メンタルをポジティンブ状態に転換できるということにもなります。
|絶対達成マインド
人の意識には、「ニューロ・ロジカルレベル」と呼ばれる階層があると言われています。
この中では、信念・価値観の部分がマインドにあたります。
そして、その状態を「マインドセット」と称したりします。
マインドセトットには、大きく二つあります。
まず、環境に対応するために、課題解決に向けた方策を導き出そうとするポジティブな成長マインドセットです。
対して、もう一方が「現状維持バイアス」そのものといえるネガティブな硬直マインドセットです。
硬直マインドセットから成長マインドセットに変える上でまず大切のが環境の改善です。
もちろん、外部環境は、どうすることもできないかもしれません。
しかし、組織の内部環境を変えることは可能なはずです。
ベンカンでは、「絶対達成マインド」のマインドセットに努めています。
「絶対達成マインド」とは、「目標を達成することを前提(あたりまえ)に行動する信念・価値観・考え方」のことです。
行動する以前から、目標を達成することを妥協するのではなく、達成することを「あたりまえ」に行動します。
計画外の環境変化もsりますので、すべきことを尽くしても達成しないこともあります。
その場合は、PDCAサイクルを回して、再度、目標達成に向けて行動するのみです。
この環境や行動が「あたりまえ」になれば、メンタルを含めた能力を高めることになります。
そして、メンタルが強くなることで、結果的に上層の信念・価値観であるマインドセットを変えることにつながると考えております。
今後も組織を「絶対達成マインド」にマインドセットできるように努めて参ります。
我妻 武彦(Takehiko Wagatsuma) 代表取締役社長