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コラム

戦略人事「1on1ミーティング」

  • 2012.05.20

|戦略人事

 

経営資源のなかでも、筆頭の「ヒト」、つまり人事の重要性が高まっています。

 

従来型の人事とは、労務・法務などの制度やマニュアルなどのオペレーション業務ばかりに固執した保守的、定型的な前例主義、あるいは後方支援的な活動がほとんどでした。

また、発展的な「人事戦略」といえども、やはり、従来の人事の範疇だけで成果を上げる取り組みとなっていました。

 

対して、現代は、変動的で不確実、さらには複雑で曖昧な環境であるといわれています。

当然のことながら、経営戦略においても、その環境変化への対応力が求められています。

 

故に、今後は、経営戦略に深く関わり、その実現に寄与する「戦略的人的資源管理」が重要視されています。

これは、1990年代にアメリカの経済学者であるデイブ・ウルリッチ氏が提唱し、既に欧米では多くの企業が取り入れている考え方です。

 

現在の人事的な問題や課題は、労働力不足、技能継承、組織力の向上、マネジャー育成、スキルアップ、コミュニケーション、人的生産性の向上など多岐に渡ります。

 

よって、ベンカンの戦略人事では、デイブ・ウルリッチ氏が提唱された「戦略的人的資源管理」を参考としつつ、独自の「戦略人事」の課題を掲げて推進しています。

 

マネジメント「戦略人事」

 

 

|1on1ミーティング

 

フリーヒアリングシリコンバレーの企業の多くが取り入れている「1on1ミーティング」があります。

基本的なスタイルは、上司と部下の一対一の面談です。

一般的な上司と部下の面談は、目標設定であったり結果に対する評価に関するものであることが多いかと思います。

しかし、「1on1ミーティング」の最大の目的は、部下の仕事への不安を払拭させ意欲を高めさることにあります。

 

この「1on1ミーティング」を戦略人事の一環で取り入れています。

元々は、私が管理部長時代に「フリーヒアリング」と称してスタートさせたものです。

管理職、一般職、男性、女性、ベテラン、若手に関わらず全社員が対象となります。

勿論、通訳を介しますが、ベンカン・ベトナムの社員も対象です。

また、希望があれば、管理部スタッフなどの第三者が同席する場合もあります。

 

そこでは、職場の状況だったり、自分の意見や理想を上司に対して、その名の通り、何でも自由に思っていることを話して構いません。

普段からグループウェアを通して、言語化あるいは数値化された情報は可能な限り開示しています。

しかし、会話や対面でなければ、意思疎通できない情報があるのも事実です。

そのため、時間に制限を設けずに実施しております。

平均すると、30分から1時間ですが、長い人だと2時間を超える場合もあります。

 

【移設】コミュニケーション「メラビアンの法則」

 

 

|インターナルブランディング

 

企業は、目的を共有した人たちで構成された組織です。

そこには、参画する個々が、組織の目的を達成するために、貢献しようとする意欲を持つことが大切になります。

 

「1on1ミーティング」は、社員に対して、これらの背景にある経営理念を正しく理解してもらうための情報共有の機会でもあります。

 

一般的にブランディングといえば、企業が顧客・消費者、つまり社外に向けて行うものです。

しかし、実は、企業の社内、社員に向けて行う活動もあり、それが「インターナルブランディング」と呼ばれています。

「インナーブランディング」で伝えるべきは、経営理念そのものの価値観です。

その価値観が低かったり、時代に合っていなければ、共有したところで、貢献意欲など高まる訳がありません。

また、どんなに企業理念が素晴らしいものであっても、受け入れるべき組織が硬直化し、社員が保守的になり、チャレンジ意欲を失っている状態ならば意味がありません。

 

これらの意味合いから、私自身、年間、30〜50人程の社員との「1on1ミーティング」を実施しております。

そこでは、経営方針などの認識に誤解がある社員に対しては、理解してもらえるまで説明するようにしております。

結果的に、なかなか改善されなかった組織内の問題が、一気に解決した事例も少なくありません。

よって、今後も継続して行きたいと思います。

 

マネジメント「インターナルブランディング」

 

 

  我妻 武彦(Takehiko Wagatsuma) ico_sns_facebook  代表取締役社長

 

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