マーケティング「イベントマーケティング」
- 2016.08.20
|マーケティング
組織の成果を高めるために必要な機能がマネジメントであるならば、そのために欠かせない機能がマーケティングです。
フィリップ・コトラー氏は、その著書である「コトラーのマーケティング・マネジメント ミレニアム版(2001年)」の中で、「マーケティングとは、ニーズに応えて利益を上げること」と定義しています。
また、日本を代表するマーケターである理央 周 氏は、その著書である「なぜか売れるの公式(2014年)」の中で、「自然に売れる仕組みをつくること」と定義されています。
マーケティング後進国と言われている日本ですが、一部上場のBtoC企業ならば、ほとんどの企業にCMOが存在するらしいです。
CMOとは、Chief Marketing Officerの略で、最高マーケティング責任者のことです。
今後、日本においても、マーケティングは、マネジメントにおける単なる機能ではなく、経営において重要な要素となることは間違いないと考えます。
|イベントの価値
マーケティングの普及と共に、イベントマーケティングやMICEと言う用語も耳にするようになりました。
MICEとは、Meeting(企業等の会議・研修・セミナー)、Incentive(企業の招待・優待・視察)、Convention(大会・学会・国際会議)、Exhibition(展示会)という、それぞれ異なったビジネス活動の頭文字をつなげた造語で、国際的規模のコミュニケーション機会となる場合も多く、大きな経済効果を生むプラットフォームとして注目されています。
そして、その価値を最大化させるための取り組みがイベントマーケティングと言えるのではないかと思います。
実際、専門情報紙も発行されています。 月刊「イベントマーケティング」 月刊「MICE JAPAN」
先日、報道番組を見ていると、各業界の展示会の模様が特集されており、様々な興味深い製品が紹介されていました。
そして、製品紹介だけではなく、その製品の潜在的な価値を潜在的なユーザーに伝える機会として、展示会が如何に大切なものであって有益に活用すべきかを、あらためて考えさせられました。
先述の月刊「イベントマーケティング 」に「展示会エトセトラ」と言うシンフォニーマーケティング株式会社の代表取締役 庭山一郎氏の連載があります。
その中で、「なぜ、この展示会に出展しているのですか?」と言う問いがありました。
対して、庭山氏曰く、「競合他社も出展しているから」、「ずいぶん前からこの展示会に出ているので理由はわからない」、「主催団体の理事にウチの役員がなっているので・・・」と言ったニュアンスの答えが少なくないのだそうです。
展示会に限らず、企業のイベントの中には、付加価値を生み出さない無駄な固定費に成り下がっているものもあります。
今後は、活きた固定費として、付加価値を生み出せるようなイベントとして行かねばなりません。
|イベントマーケティング
ベンカンといたしましても、以前よりマーケティング戦略を取り入れており、「既存価値の切り口を変えて、その価値を拡大する・新しい行動によって、新規価値を創造する」あるいは「自然と売れる仕組みづくり」と定義づけています。
つまり、イベントを通して、普段の営業活動だけではお伝えし切れない価値をご提供させていただき、デマンドジェネレーション(需要創出)の機会とすることが目的となります。
主に取り組んでいるのが、展示会出展、体験型の工場見学提案、勉強会・プレゼンテーション会の開催などです。
例えば、展示会では、ご来場いただきたいお客様への事前案内を徹底させていただくようにしております。
更に本番である展示会では、如何にブースにお立ち寄りいただいたお客様に価値のある情報をご提供できるかに最善を尽くさせていただいております。
直近の展示会では、ステンレス配管(メカニカルジョイント)の施工実演、ステンレス配管(メカニカルジョイント)の施工体験、 性能確認試験(水圧試験など)の立ち合い、 特殊アイテムをはじめとした製品の展示、 製造工程(仕掛品の展示・動画放映など)の紹介などを企画させていただいております。
そして、何よりも、Eメールや電話などではなく、お客様の声を直に伺わせていただくことを大切に致します。
そのためにも、動員スタッフを充実させ、その場で可能な限り、ご納得のいただけるご提案をさせていただきたいと考えております。
加えて、展示会以後のフォローも徹底し、決して皆さまから頂戴したお声を無駄にしないように徹底いたします。
今後、イベントマーケティングによって、より多くの価値提案機会を設けて参りたいと検討させていただいております。
是非とも、ベンカンが企画する各種イベントをご活用いただけますよう宜しくお願い申し上げます。
我妻 武彦(Takehiko Wagatsuma)
取締役 最高執行責任者(COO) 兼 執行本部 本部長