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コラム

品質「鋳造加工の品質管理」

  • 2023.09.05

|鋳造加工

 

鋳造加工とは、金属や他の材料を特定の形状にするための製造方法のことを言います。

この製造方法では、溶けた材料を型に流し込んで固めるという特性から、自由な形状にて生産することができます。

 

また鋳造加工は、一貫性のある複雑な形状や大量生産に適していることから、ベンカンではBKジョイントⅡやEGジョイントの製品形状だけでなく、モルコジョイントやダブルプレスで使用するアダプター類においても、この鋳造加工を行っております。

金属加工法「鋳造加工」

 

|ロストワックス鋳造

 

ベンカンの鋳造加工は、ロストワックス製法にて、毎月20万個以上の製品・部材を生産しております。
ロストワックス製法においては、以下の特長があります。

 

1,高精度な形状再現
ロストワックス製法は、精密なワックスモデルを作成するため、複雑な形状や微細な形状を正確に再現することができます。

これにより、生産している各製品においても、機械加工で切削する体積を極限まで少なくし、生産性を向上させることに効果的となっております。

 

2,複雑な内部構造
ワックス形状は中空であり、内部に複雑な構造や空間を持たせることができます。

これにより、継手として流体が流れるための形状の構造が可能となります。

 

3,多様な材料の使用
ロストワックス製法では、溶解して金型に流し込むという特性上様々な金属合金や素材を使用することができます。

これにより、部品の特性や用途に応じた適切な材料を選択できます。

 

4,繊細な仕上げ
金属部品の表面仕上げが比較的簡単選択することができ、滑らかな仕上がりにすることができます。

また、その特性から後工程として研磨や機械加工なども行いやすくなっております。

 

5,小ロット品への対応力
ロストワックス製法は、ワックスの形状ができればいいことから、設備の段取りも多くの時間を必要としません。

そのことから、段取り時間が短く小ロットでの効率的な生産サイクルでの生産が可能となります。

 

金属加工法「機械加工の魅力」

 

|品質管理

 

鋳造工程において品質管理は特に重要な工程となっております。

ベンカンでは以下のことを注視し、品質を担保しております。

 

1,寸法検査
ロストワックス製法で生産した製品においては、機械加工を施した箇所においては性能に大きな影響を与える箇所が多いです。

そのため、正しく寸法通りに加工できていない場合、漏れにつながるだけでなく施工が出来ないという問題にもつながってしまいます。

 

2,外観検査
鋳造加工をした際には、溶けた材料を砂型に流し込むことから、製品の欠損が発生する場合があります。

 

3,成分検査
ロストワックス製法では、材料を溶かして型に流し込むため、炉にて材料を溶かしている際の攪拌が十分に行われていないと、生産ロット内での材料の成分比率がステンレスとしての基準を満たさなくなってしまう可能性がございます。

 

4,気密検査
ロストワックス製法では、流し込んだ材料が固まる際に巣と呼ばれる穴が開いてしまう可能性がございます。

巣が発生してしまった製品は、通水時に即時漏れにつながってしまいます。

 

これらの不適合を減らすため、ワックス型のツリーへの接着角度や接着数など多くのデータの蓄積から対策を実施していく必要がございます。
そのため、通常の量産だけでなくいかに不適合率を抑制するかを考え、カイゼン活動を継続して行っております。

 

ベンカン品質の追求

 

保坂 文彦(Fumihiko Hosaka)  製造課 課長代理


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