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コラム

マネジメント「虫の目・鳥の目・魚の目」

  • 2019.07.01

|マネジメント

 

人は一人で成せる目標には限界があります。

それ故に、より大きな目標を達成させるために、同じ意志を持った個人が集って組織を形成します。

 

しかしながら、目標達成に対する意志が同じであっても、それを実現させるための方法論は、個人それぞれです。

また、それぞれの能力も均一ではありませんし、それぞれに、長所もあれば、欠点もあります。

それ故に、組織の存在意義を高めるためにも、マネジメントを機能させ、それぞれの長所を活かし、それぞれの欠点を補い合いながら、より大きな目標を達成させることが大切です。

 

マネジメントとは、部下の管理のみを指すものではありません。

経営を意味するものでもありませんし、ましてや、権力の意味でもありません。

 

マネジメントとは、組織が、その目標を達成するために必要な機能と捉えるべきです。

まるで、異なる形のたくさんのピースをハメ合わせて、大きなパズルを完成させるようなものです。

 

経営「マネジメント」

 

 

|虫の目・鳥の目・魚の目

 

人の視点のあり方を、「虫の目」、「鳥の目」、「魚の目」と表現する場合があります。

 

虫は、小さな生き物ですので、草木や地面などに近い低い位置にいるからこそ、高い所からでは見えないことを見ることが可能です。

三現主義という考え方があります。

ターゲットを明確にし、「現場」、「現物」、「現実」の3つの「現」を重視し、机上ではなく実際の現場や現物を観察して、現実を認識した上で、目の前の問題の解決を図ることです。

つまり、「虫の目」とは、三現主義を実践するためのミクロ視点であるといえます。

 

鳥は、高く飛ぶことができますので、広い視野でもって全体を見渡すことが可能です。

決して三現主義を否定するのではありません。

しかし、その「現場」、その「現物」、その「現実」に対して最良の解決方法が、実は、もっと大きな枠で見た場合に正しいとは限りません。

つまり、「鳥の目」とは、部分最適に偏ることなく、組織にとっての全体最適を実践するためのマクロ視点であるといえます。

 

魚は、水の中にいますので、海や川などの流れを感じ取りながら泳ぐことが可能です。

グローバル・ビジネス環境を、「VUCA(ブーカ)環境」と表現される場合があります。

Volatility(変動性)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性)から成る考えですが、この環境下にあっても環境の流れを見極めながら決断しなければならないこともあります。

つまり、「魚の目」とは、成り行き任せの場当たりではなく、VUCA環境の流れを見逃さずにビジネスチャンスに結び付けるための千里眼であるともいえます。

 

以上の通り、「虫の目」、「鳥の目」、「魚の目」とそれぞれの異なる視野である以上、決して噛み合うことがないのかもしれません。

しかし、組織においては、どの視野も非常に大切であるかとは間違いありません。

 

環境変化への対応力

 

 

|適所適材

 

適材適所とは、人材に適した地位や仕事を与える考え方です。

対して、企業の人材戦略などの文脈で使われる造語に「適所適材」があります。

これは、地位や仕事に対して、それに相応しい人材を配置するという考え方となります。

 

この「適所適材」で考えた場合に、「虫の目」、「鳥の目」、「魚の目」は分かりやすいと思います。

 

新入社員や経験の浅い人材は、「虫の目」を鍛えるべきです。

最初は、三現主義を実践して基本を身に着けることが何よりも大切になります。

しかし、経験を積むことで、「虫の目」だけでは、部分最適の偏った考えになりかねません。

 

そこで、次のステップとして、「鳥の目」を鍛えるべきです。

「鳥の目」によって、より広い視野で、組織の全体最適に努めることでマネジャーの資質が磨かれることになります。

しかし、それによって「虫の目」を疎かにして良いのとは違います。

要は、状況によって、「鳥の目」と「虫の目」をバランス良く、ある意味、極端に使い分けることが大切であると考えます。

 

そして、「鳥の目」と「虫の目」をバランス良く使い分けられるようになったら、先を読む嗅覚とも言える「魚の目」も養われ始めているはずです。

この「魚の目」ですが、組織を統率する経営者には欠かせないものであるはずです。

 

つまり、担当者は「虫の目」、管理職は「鳥の目」と「虫の目」、経営者は「魚の目」と「鳥の目」と「虫の目」を持ち合わせていなければならないのだと考えます。

 

組織「適材適所」

 

 

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  我妻 武彦(Takehiko Wagatsuma) ico_sns_facebook  取締役 最高執行責任者(COO) 兼 執行本部 本部長

 

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