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コラム

コミュニケーション「VAKモデル」

  • 2012.12.01

|組織とは

 

組織とは、「意識的に調整された2人またはそれ以上の人々の活動や諸力のシステムである。」と定義したのは、アメリカの経済学者であるチェスターバーナードです。

 

人は、社会やコミュニティ、または個人の特定ニーズを満たす上で、一人で成し遂げることができることには限界があるために、何らかの組織を形成します。

そして、それぞれの組織は、それぞれ特有の目的を果たすために、社会の中で様々な活動を繰り広げます。

 

翻せば、その組織の中に、その組織の目的を果たす上で障害になるような存在、あいは、その存在を容認してしまう組織は、いずれ組織として機能しなくなってしまうといえます。

 

故に、バナードは、組織が、その目的を果たすための三要素を提唱しています。

それは、参画する個々が、①目的を共有していること(組織目的)、その②目的達成に貢献する意欲を持っていること(貢献意欲)、そのために常に適正な③コミュニケーションが取れていること(情報共有)です。

 

マネジメント「組織のあり方」

 

 

|VAKモデル

 

組織の三要素は、どれも重要なものですが、最終的には、コミュニケーションが組織の状態を左右することになろうかと思います。

逆に、そこを安易に捉えてしまうと、「省略」、「歪曲」、「一般化」によるミスコミュニケーションにつながってしまいます。

 

そもそも、コミュニケーションとは、社会学的には、社会組織の中で、それを形成する人間の間で行われる知覚、感情、思考の伝達と言えます。

また、心理学的には、自分自身との対話もコミュニケーションとも言えるようです。

 

つまり、優れたコミュニケーションとは、人間から人間に知覚、感情、思考などの情報が正確に伝わることと解釈されます。

人が情報を得る五感を代表的な3つに分類したVAKモデルと言うものがあります。

五感とは、視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚となりますが、VAKモデルでは、V(Visual:視覚)、A(Auditory:聴覚)、そして、触覚、味覚、嗅覚を包括したK(Kinestic:触覚・身体感覚)の3つに分類します。

 

これらには、人によって優位性、あるいは苦手があって、どの感覚を強く感じるかは、人によって違ってきます。

勿論、偏ることなく、バランスの良い人もいます。

また、生まれつきのものではなく、環境によって、優位性が変化するとも言われています。

 

組織では、優れた意見が必ず認められるとは限りません。

組織の中で自分の意見を認めてもらうには、良好なコミュニケーションが必要であり、それには、如何にして情報を伝え、主旨を理解してもらうかが重要となってきます。

 

その場合、自分自身や伝える相手の優位な感覚を知って、適切な伝え方をすることも重要となってきます。

 

コミュニケーション

 

 

|VAKモデルの傾向

 

絶対ではありませんが、その人の優位な感覚を知るための傾向があります。

 

V(Visual:視覚)

発想力が豊かです。反面、行動に移すのが苦手の場合があります。

「見える」、「見通しがいい」、「明るい・暗い」、「はっきりしている」など、視覚に関係している表現を使う傾向が見られれます。

 

A(Auditory:聴覚) 

物事を論理的に分析して発展、構築させるのが得意です。反面、ゼロから発想するのが苦手の場合があります。

「聞こえる」、「考える」、「思う」、「リズムが合う」、「耳ざわりがいい」など、聴覚に関係している表現を使う傾向が見られれます。

 

K(Kinestic:触覚・身体感覚) 

行動力あります。しかし、論理的に計画を立案したり分析するのが苦手である場合があります。

「感じる」、「触れる」、「おいしい話だ」、「気になる」、「何か臭う」など、体感覚に関係している表現を使う傾向が見られれます。

 

例えば、国民的なスポーツであるプロ野球の往年の選手で比較してみます。

 

  

 

まず、集中力と気迫あふれる一本足打法で、世界のホームラン王と呼ばれた「王 貞治」氏(画像:左)です。

その名言集を見ると「明暗」、「円」、「・・・みたいに」など何かに例えたものが多く、視覚優位である可能性があります。

 

理論派と呼ばれ、ID(Important data)野球を唱えて、選手としても一流ながら、監督として弱小チームを優勝に導くなど、そのマネジメント能力が高く評価された「野村克也」氏(画像:中央)は、聴覚優位である可能性があります。

 

正に天才、野生の勘とも呼ばれ、その派手なプレーでファンを魅了した「長嶋茂雄」氏(画像:右)は、身体感覚優位の可能性があります。

 

勿論、私は、このお三方にお会いしたことはありませんので、あくまでも想像でしかありませんが、なんとなく納得いただけるのではないかと思います。

 

このVAKモデルですが、自分自身あるいは、相手の優位感覚を知ることで、学習効率や指導効率を高めたり、コミュニケーションを円滑にする事ができるとされています。

あくまでも参考ではありますが、ご興味を持たれた方は、自分自身が、どの感覚が優位であるか診断されてみることをオススメします。

 

また、伝える要件によって、どの感覚を優位にして伝えた方がより伝わり易いかも違ってきます。

 

視覚優位度チェック

聴覚優位度チェック

触覚優位度チェック

 

 

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  我妻 武彦(Takehiko Wagatsuma) ico_sns_facebook  代表取締役社長

 

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