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コラム

マインド「アンカリング効果」

  • 2019.04.17

|マインド

 

現代では、様々な場面でメンタルあるいはメンタルやマインドという言葉が使われています。

これほどまでに注目されているのは、成長するためであったり、目的や目標を達成する上で欠かせないものだからです。

 

例えば、目標を達成するためには、経験に裏付けられた知識や技術などが必要ですが、最終的には、メンタル、そして、そこから確立された強いマインドが欠かせません。

 

メンタルとは、心や精神そのものではなく、そこに関連する心理状態や調子ですので、その時々で、好不調があるのが当たり前です。

失敗ばかりを繰り返すことで自暴自棄になってしまうと、精神的にマイナスな状態に陥ります。

メンタルがこのような状態だと、ネガティブとなり、何をしても良い結果が得られなくなります。

対して、成功が続いていることで、何をやっても上手く行くような精神的にプラスな状態の時もあります。

この状態であれば、ポジティブとなり、何をしても良い結果が得られる可能性も高まります。

 

まず、如何にして、メンタルをプラスの状態に保てるかが重要となります。

そして、そこから確立されるのが徹底して取り組むための信念であったり価値観であるマインドとなります。

 

マネジメント「マインド」

 

 

|アンカリング

 

人間心理には、最初もしくは同時に提示された特定の特徴や数値などの情報が印象に強く残る傾向があります。

 

そして、その印象が強いと、それが条件づけとなってしまいます。

特に情報が不十分な場合には、特定の情報を断片的に重視しすぎる傾向もあります。

そうなると、その後の判断や意思決定を行う際に、その条件の影響を受ける傾向があるとされています。

 

思い込み、先入観、レッテルなどの言葉でも例えられるかと思いますが、この様な条件付けともいえる認知バイアスの一種のことを「アンカリング」といいます。

また、条件のことを「アンカー」、つまり、船が水上で動かさないようにする碇(いかり)を意味する言葉で表現されます。

 

この人間心理を購買の意思決定の条件に結び付けるマーケティング手法もあります。

しかし、このアンカリングを自分自身の中でコントロールできるようになると、それはメンタルと結びつき、自分自身が発揮するパフォーマンスにも反映することが出来るともいわれています。

 

マネジメント「心 技 体」

 

 

|リソースフルな状態をつくり出す効果

 

そもそも優れたパフォーマンスとは、自分の持っている資源や能力を最大限に発揮している状態です。

その優れたパフォーマンスを発揮できる状態にあることをリソースフルな状態といいます。

 

リソースフルな状態でいるときには、「自分には能力ある」、「自分にはできる」という思考や感情を持っている状態になります。

そして、それに相応しい行動を行うことができ、結果的に優れたパフォーマンスを、引き出すこと、または発揮することができるようになります。

また、それは、自分自身に対する自信となり、更なる優れたパフォーマンスの発揮につながることになります。

 

「アンカリング」では、「アンカー」と「リソースフルな状態」を「条件付け」で結びつけます。

 

代表的なのが、一流スポーツ選手でも多くが取り入れているルーティーンといわれています。

例えば、野球選手が打席に立つ前にバットを前に出す動作などが、「アンカー」に当たります。

「アンカー」によって、自分自身を「リソースフルな状態」に導き、優れたパフォーマンスを発揮させることに結び付けています。

 

スポーツに限らずとも、アンカリングの活用場面は多々あります。

例えば、集中力を高めたい場合、リラックスしたい場合、意欲を高めたい場合、発想力を高めたい場合、不安を解消したい場合など様々な場面で活用が可能です。

 

マネジメント「エンボディメント」

 

 

|アンカリングの掛け方

 

自分自身への「アンカー」の設定ですが、感情に訴える意味でも、その人の優位な五感を組み合わせることが効果的とされています。

 

例えば、視覚優位(Visual)であればジェスチャー、聴覚優位(Auditory)であれば言葉やトーン、身体感覚優位(Kinestic)であれば身体の箇所に触れるなどです。

 

それらの「アンカー」は、日頃とは違う特別なものでなければなりません。

反面、公の場で再現できないような動作やいつでも正確に繰り返し行うことができない動作は好ましくないので注意が必要です。

 

また、「アンカリング」は、成功の感情体験が強ければ強いほど、効果が高いとされていますので、感情体験がピークに達する直前で行うことが重要です。

仮に成功の感情体験があまり強くない場合には、まずは、ハードルの低い身近なことから繰り返しアンカリングのワークをすることも大切です。

 

その具体的なワーク例です。

1.「リソースフルな状態」を思い出します。

2.「リソースフルな状態」を自分自身で「何が見え(視覚)、何が聞こえ(聴覚)、何を感じる(身体感覚)」を観察(キャリブレーション)します。

3. 感情体験がピークに達する直前で、「アンカー」動作を行い、感情体験がピークに達した時点で「アンカー」動作を止めます。

4.一度、休憩し、気分をリセットします。(ブレイクステート)

5.何度か1.~4.を繰り返し、「アンカー」動作を強化します。

6.「アンカー」動作を行うことで、「リソースフルな状態」を呼び起こせているか、アンカーをテストします。

7.嫌な出来事を思い出した状態で、「アンカー」動作を行い、嫌な状態をつぶしてみます。

8.嫌な状態にどのような変化が起こったか確認します。

 

アンカリングですが、その取り入れ方によって、様々な効果が期待できるとされております。

機会があれば、是非、実践してみてはどうかと思います。

 

コミュニケーション「VAKモデル」

 

 

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  我妻 武彦(Takehiko Wagatsuma) ico_sns_facebook  代表取締役社長

 

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