浴室排水トラップ改修キット
- 2016.03.08
- カテゴリ: 製品|Products
|サステナブル建築
国連サミットで2015年9月に「持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)」が採択されました。
その影響から、最近、サステナブル(sustainable)と言う言葉を良く耳にするようになりました。
特に環境面であれば、将来的にも、現在のような環境下で人類が地球上で生活していけること。
つまり、環境や社会に優しいとの意味合いに使われますので、日本では、これまで、エコロジー(ecology=環境に優しい)が用いられていたところが置き換わって来ていることが多いのかと思います。
建築業界においても、サステナブル建築が注目されています。
サステナブル建築とは、「設計・施工・運用の各段階を通じて、地域レベルでの生態系の収容力を維持しうる範囲内で、(1)建築のライフサイクルを通じての省エネルギー・省資源・リサイクル・有害物質排出抑制を図り、(2)その他地域の気候、伝統、文化および周辺環境と調和しつつ、(3)将来にわたって人間の生活の質を適度に維持あるいは向上させていくことができる建築物を構築することを指します。-引用:一般社団法人 日本建設業連合会 -」と定義づけられています。
|サステナブル配管
ベンカンでは、1975年より、一般建築の給水、給湯配管に対してステンレス配管をご提案をし続けて参りました。
そもそもステンレスとは、正式にはステンレス鋼(Stainless Steel)であり、鉄をベースに、クロム(Cr)などを配合して人工的に造った錆びにくい金属です。
その開発は、錆びてしまう鉄の欠点を解決するためのものであることは間違いありません。
まだ、100年程度の比較的新しい金属ですが、既に一般的にも普及しおり、身の回りを見渡してただけでも、ありとあらゆる場所で見かけることができるはずです。
その特性は、「高い強度」、「高い耐久性」、「優れたクリーン性」、「リサイクル性」などです。
その特性を持ったステンレス配管は、正に持続可能な配管、つまり、サステナブル配管であるからに他なりません。
新築にてご採用いただけたら、建物の寿命と同等か、それ以上の持続性を発揮すると考えて差し支えないかと思います。
また、既設の鉄管(炭素鋼鋼管)や銅管の給水、給湯配管が劣化して、赤水や青水を発生させてしまったり、漏水している場合は、既存の建物を維持したままステンレス配管へリニューアルするご提案をしております。
|浴室排水トラップ改修キット
サステナブル配管のご提案は、ステンレス配管に限ったものばかりではありません。
例えば、15年以上も経過した集合住宅の浴室排水トラップの多くは鋳物製です。
常に水が張った状態である排水トラップですので、10年も経過すると錆びなどで欠損してしまうケースが少なくありません。
対して、浴室をユニットバスにリフォームするには、多額の費用が発生します。
賃貸の集合住宅であれば家賃負担が大きくなってしまいます。
そこで、日本総合住生活株式会社(JS)様との共同で開発させていただいたのが「浴室排水トラップ改修キット」です。
この製品は、既存の排水トラップをベースに補修することで、短期工事、低予算で排水性能を再生させトラップの寿命を延命させることを目的とした製品です。
現在は、築15年以上経過した公共住宅だけに限らず民間マンションの改修向けにも多くの引き合いをいただいております。
以下は、排水トラップの筒部分の破損が大きいとお悩みだった某公共住宅の施工の模様のリポートです。
今回、施工を担当される施工業者様は、「浴室排水トラップ改修キット」による工事が初めてとのことでした。
対象の物件は、築36年が経過しており、排水トラップは、筒部分が半分位無くなってました。
これでは、封水を確保することが出来ずに、排水管からの匂いが酷かったのではないかと思われます。
施工にあたっては、トラップの欠損部分をエポキシパテで修復することが重要となります。
①補修前の養生と錆等の除去
②キットとパテの準備
③作業完了
狭いスペースということもあり、施工業者様との相互に漏れが無いことを確認し合って作業を終了しました。
関係者の皆様、同様のお悩みを抱えられているようであれば、是非、ベンカンの各営業窓口までお気軽にご相談下さい。
takahiro tsukamoto