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コラム

BCP「ヒアリ危機問題」

  • 2019.10.29

|BCP(事業継続計画)

 

企業として、BCPおよびBCMは、重要な使命の一つです。

BCP(事業継続計画:Business Continuity Plan)とは、緊急事態に遭遇した場合においても、中核となる事業の継続あるいは早期復旧を可能とするために、平常時から計画を策定することです。

また、そのBCPを運用、見直しまでを司るのがBCM(Business Continuity Management)体制です。

具体的に事業継続を阻害する緊急事態で代表的なものが災害や事故です。昨今では更に、情報系の漏えい、データ改ざん、コンピューターウィルスなどが加わります。

 

また、パンデミック対策も、新たな問題としてクローズアップされています。

パンデミックとは、感染症の全国的・世界的・爆発的な大流行などのことを称します。

古くは、ペスト(黒死病)、コレラ、昨今ではインフルエンザ・パンデミックや、2003年のSARSの流行などが挙げられます。

かつては衛生状態の悪さや医療の未発達が感染拡大の主な要因でした。

現在では昔と比べ衛生状態や医療技術は大幅に改善されていますが、国際的な人の移動が活発になり、感染経路が拡大した事が流行拡大の大きな原因と言われます。

また、その他にも、鳥インフルエンザやデング熱など動物に起因する問題も浮上して来ています。

BCP(事業継続計画)

 

|ヒアリ危機問題

 

東京港青海ふ頭において、特定外来生物ヒアリ(Solenopsis invicta)が確認されています。

環境省と東京都では確認地点の調査を実施した結果、一定の規模のコロニーが形成され、多数の有翅女王アリ(50個体以上)を含んでいたことを確認しました。

確認された個体は既に殺虫処理が行われておりますが、繁殖可能な有翅女王アリが周囲に飛翔した可能性もあります。

ヒアリですが、国内では2018年6月に兵庫県で初めて確認されて以降、2019年10月21日現在で14都道府県、計45事例が確認されています。

 

ヒアリは、日本の「特定外来生物」、国際自然保護連合(IUCN)の「世界の侵略的外来種ワースト100」に指定されています。

そもそも「外来生物」とは、外来生物法において、「海外から我が国に導入されることによりその本来の生息地又は生育地の外に存することとなる生物」と定義されています。

さらに「特定外来生物」となると、外来生物のうち、特に人間の健康や在来種の生態系などに害を及ぼす、またはその可能性があるとされる生物のことで、特定外来生物被害防止法に基づき指定されています。

引用元:United States Department of Agriculture Agricultural Research Service

外来種が新たな分布域で継続的に子孫を残して生き続けることを定着といいますが、ヒアリが国内に定着すると経済的損失は極めて大きいとされています。

それは、ヒアリの持つ毒性に由来しており、刺されると、アルカロイド系の毒によって非常に激しい痛みを覚え水疱状態に腫れたり、アレルギー反応(アナフィラキシーショック)を引き起こす場合があります。

また、電気設備(配電盤や変圧器、機械の内部、自動販売機の内部)に巣をつくり、電線をかじって停電を引き起こしたり、ショートさせて火災の原因となることもあります。

ヒアリが定着してしまったアメリカでは年間100人以上の死者と対策や被害の総額が年間1兆円を超えていると報告されています。

 

産業のグローバル化が進み製造業においても国際物流が当たり前になっております。

ベンカンにおいても、国内生産拠点であるMJ工場(群馬県太田市)と海外生産拠点であるベンカン・ベトナムとの相互物流は頻繁に行われております。

国際物流で代表的なのが海上と航空物流となる訳ですが、ヒアリは、船や飛行機に積まれたコンテナや貨物にまぎれ込んで国内に上陸しているのです。

MJ工場のある群馬県は豊かな自然に囲まれた地域であり、工場敷地内には工場立地法により一定基準の緑地を設けることが義務づけられております。

この様な状況から、仮に、ヒアリがMJ工場の敷地内で繁殖しようものなら、事業継続に大きな影響を与えかねません。

 

 

|ヒアリの予防と対策

 

ヒアリに対する水際防除対策として、国を上げて港湾・空港での確認調査、あるいは殺虫餌の配備などの要請、対策等の検討をしております。

また、発見に至った際には、全て殺虫処分とすると共に防除や殺虫餌の配備追加の実施により根絶させるべく対策しております。

一方、周辺地域への拡散防止対策としてコンテナヤード等のアスファルトの隙間等を埋める等の対策を有識者の意見を聞きつつ順次実施すると報告されております。

 

しかしながら、それでも大方の見解では、港湾区域での検疫をすり抜け上陸するリスクが高いとされています。

また、ヒアリは、繁殖力が強く、一般的なアリが生息する場所は当然ながら、それ以外の場所でも繁殖します。

日当たりの良い開放的な暖かい場所を好んで、緑地、水辺などの地中などに巣をつくります。

こうしたリスクを避けるためにも、屋内外ともに雑草の駆除を定期的に行い清潔な状態を保つよう心掛けるとともに、可能な限り死角を減らし小さな異常や変化に気づき易い環境を保つ必要があります。

 

ヒアリに刺された場合の毒への反応は人によって大きく異なるとされております。

一般的には、刺された瞬間に、熱いと感じるような、激しい痛みを感じますが、その後は皮膚症状が徐々に改善していきます。

しかしながら、時には痒みともなう赤みやミミズ腫れ(蕁麻疹)が現れることがあります。

【閲覧注意】蕁麻疹などの症状

また、息苦しさ、声がれ、激しい動悸やめまい、腹痛などを起こすことがあります。

進行すると血圧が急に低下して意識を失うこともあります。

このような悪性の症状が現れた場合や体調不良などの異常を感じた場合は、すぐに医療機関を受診してください。

強いアレルギー反応による「アナフィラキシーショック」の場合は、処置が遅れると生命の危険を伴いますので、救急車を呼ぶ必要があります。

仮に体調に変化がなくても、決して油断することなく、20~30分程度は刺された部位を冷たいタオルや保冷剤などで冷やしながら安静にし様子を観ることが大切です。

経験がない症状に本人も周囲も慌ててしまう場合があるかもしれませんが、自己判断で安易な行動をせず、冷静に、専門機関や医療機関の指示に従いましょう。

 

環境省 ヒアリ相談ダイヤル

※通話料は発信者の負担となります。

※万一、刺されたときは、症状がある場合はお近くの病院にご相談下さい。

 

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  我妻 武彦(Takehiko Wagatsuma) ico_sns_facebook 取締役 最高執行責任者(COO) 兼 執行本部 本部長

 

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