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皆様の声

「(社)日本塑性加工学会」様

  • 2017.03.29

|一般社団法人 日本塑性加工学会

 

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日本経済の高度経済成長を支えた要因は様々なれど、その根底にあるのは日本人ならではの学問や技術の探究力に起因した「技術革新」があったことは紛れもない事実です。

それは現在でも継承され、多くの研究者がノーベル賞を受賞するなど、その成果は高く評価されています。

 

現在の学術界では、同じ分野の研究に従事される方々が所属して、互いに研鑽する機関である学会があります。

ベンカンは、金属加工を主とした製造業ですが、その一つでもある塑性加工の学術上の進歩向上に寄与することを目的にしている機関が「一般社団法人 日本塑性加工学会」様です。

 

その活動の始まりは、1951年(昭和26年)の「塑性加工研究会」の発足に遡ります。

現在は、正会員3,059名にもなる大きな学会となっており、研究発表や講演会、会誌の発刊など多岐に渡りご活動されております。

 

金属加工法「塑性加工(プレス加工)」

 

 

|チューブフォーミング分科会

P1050695塑性加工におきましても研究内容によって方向性が分かれます。

現在は、8つの分科会が組織されご活動されております。

 

その一つである「チューブフォーミング分科会」様は、鋼管、アルミニウム管、銅管などあらゆる管材の加工技術および二次成形性と造管技術について研究される会員の皆さまで構成されています。

 

昨年11月には、委員である宇都宮大学の白寄教授にMJ工場をご見学いただく機会があり、その製造工程に非常にご興味を持っていただきました。

 

そもそも、日本の塑性加工技術は、自動車産業が礎となっており、ボディーやシャシフレームなどあらゆる部品を塑性加工技術で製造することで世界にトップクラスの地位を得たと言います。

対して、株式会社ベンカンの塑性加工技術は、1947年からの溶接式管継手の製造から始まり、移管して配管材製品の製造で実績を積み上げて参りました。

この起源の違いが起因する加工方法に大変ご興味を持っていただけたのかと思います。

結果的に「チューブフォーミング分科会」として是非とも共有したいと熱望していただけたことから、この度、MJ工場と併設する桐生工場(ベンカン機工)をご見学いただきました。

 

塑性加工工程

▲エルボ加工工程(左)・チーズ加工工程(右)

MJ工場では、一般配管用ステンレス鋼鋼管に対応するプレス式継手である「モルコジョイント」「ダブルプレス」の代表的な塑性加工工程をご覧いただきました。

 

パイプ材から複雑な形状である差し込み口やゴムシール材室を成形する工程。

パイプ材を連続で曲げて、エルボ材を成形する工程。

パイプ材の中に油を充満させ、その油圧によりパイプの内側から突起を出してチーズ部材を成形する工程。

 

この二つの製品は、製品として最終的に現場接合する際も、製品である継手にパイプを差し込み、専用締付工具でプレス接合します。

つまり、接合工程も塑性加工となることから皆様のご興味も尽きない様でした。

ご見学いただいてのご質問ですが、「パイプにシワができる発生要因は?」、「プレスの圧力設定として治具はどこまで押し込むの?」など、普段の工場見学で寄せられるものとは、少々異なり、学術的なものであり、対応した技術職のスタッフも気が引き締まっておりました。

 

溶接式管継手

 

 

|塑性加工技術力発展への貢献

 

kubokiそのご見学いただいた感想を電気通信大学 久保木教授からお寄せいただきました。

 

「研究例会と工場見学を開催するに際、株式会社ベンカンの皆様には非常に感謝しております。作業者の皆さんの姿勢より、自信を持ってしっかりと各機械を担当されているのが感じられた。また、得られたノウハウを共有化するなど、現場から安定操業に向けた取り組みをされているのが印象的であった。」

 

今回、ご来場いただきました 栗山教授(主査:東京大学)、久保木教授(幹事:電気通信大学)、白寄准教授(幹事:宇都宮大学)、内海准教授(幹事:埼玉大学)、水村博士(幹事:新日鉄住金株式会社)、西村名誉教授(顧問:都立大学)、淵澤教授(顧問:宇都宮大学)を始めとした22名の皆様に大変感謝致します。

 

これを機会に、「チューブフォーミング分科会」の皆様に微力なれど、ご協力させていただくことで、多少なりとも日本の塑性加工技術力の発展に貢献することができたらと考えております。

 

 

田中 利憲(Toshinori Tanaka) 営業部 部長

 


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