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コラム

経営戦略

  • 2017.08.29
  • カテゴリ: 経営|Management

|軍事的な意思決定

 

戦争は勿論、否定しますが、現代社会の多くの場面で戦争を例えた考え方は少なくありません。

例えばビジネスの世界でも、多用されています。

その典型が、「戦略」や「戦術」であり、明らかなる軍事用語です。

 

ランチェスター戦略

 

戦略軍事的な意思決定は、そのレベルに応じて、上位から「戦略(Strategy)」、「作戦(Operation)」、「戦術(Tactics)」の三段階に分かれています。

「戦術の失敗は戦略で補うことが可能だが、戦略の失敗は戦術で補うことはできない」とも語られる通り、「戦略」なくして、「作戦」もなければ、「戦術」もありません。

 

しかしながら、日本人の傾向として、戦術レベル、せいぜい作戦レベルになりがちで、戦略レベルの思考が希薄と言われています。

そのために「日本と言う国は、初期に成功を収めても、最終的に失敗してしまう。」と国際的に見られている一般的な日本に対する評価の様です。

例えば、「最強の軍隊はアメリカ人の将軍、ドイツの将校、日本人の下士官と兵だ。最弱の軍隊は、中国人の将軍、日本人の参謀、ロシア人の将校、イタリア人の兵だ。」と言うジョークがあるくらいです。

翻せば、意思決定能力の弱さを揶揄される反面、日本の組織における現場力の強さは高く評価されていることにもなります。

 

 

|バリュープロポジション

 

07301532ある経済雑誌の特集で、米バスケットボールNBAの事例が紹介されていました。

1989年、大スターであるマイケル・ジョーダンを擁しながら、優勝はおろか5位に低迷していたシカゴ・ブルズにフィル・ジャクソンがヘッドコーチ(監督)として就任します。

そこから、それまでのマイケル・ショーダンのワンマン戦術に依存していたチームが、組織としての戦略で機能するチームに変わったのだと言います。

結果的にジャクソンは、常勝軍団を作り続け、NBA最多の11回の優勝を成し遂げます。

 

 

高度経済成長期やバブル時代では、戦略のない大量生産・大量販売のビジネスモデルでも成り立っていたのかもしれません。

しかしながら、現代は、これも軍事用語ですが、VUCA環境とも例えられるように、変動性(Volatility)、不確実性(Uncertainty)、複雑性(Complexity)、曖昧性(Ambiguity)な時代です。

この様な環境下で、戦略が曖昧なまま、場当たり的な戦術だけで「顧客の創造」を実現できる程、甘くはありません。

 

環境変化への対応力

 

従来、中国製品は、中国製品は、安い労働力を武器に圧倒的なコストメリットを掲げ世界に進出したものの、その品質には疑問が持たれておりました。

しかし、安かろう悪かろうの中国製品も日本などの技術力を吸収して次第に品質を向上させ、世界的な流れとして、多くの企業が中国に製造拠点を移したり、製造委託することになります。

正に、国際競争を勝ち抜くには中国をサプライチェーンに取り込むことが定論となりました。

事実、ベンカンも中国の協力企業へ一部製品の生産委託を行っていた時期がありました。

しかしながら、中国の手の内となった価格の過当競争は、さらにその中国の脅威を増長させることとなり、更にはデフレ傾向を煽る結果となり自分で自分の首を絞めることになります。

 

ドイツが、2011年に「インダストリー4.0(第4次産業改革)」構想を発表しました。

価格の過当競争に走るのではなく、まだ普及し切れていないデジタル技術をフル活用し、高い付加価値を生み出す産業構造に転換するというビジョンから生まれたものでした。

事実、2017年7月、ドイツは、国を挙げて中国製造業のデジタル化を支援する覚書を交わしたとされます。

つまり、立場が逆転したと言うことです。

 

マーケティング「バリュープロポジション」

 

「バリュー・プロポジション(Value Proposition)」とは、独自性のある強みです。

中国が安い価格のバリュープロポジションを武器とした戦略であったのに対して、ドイツは先進的なデジタル技術を武器に対抗した訳です。

 

 

IMG_4160|経営戦略とは・・・

 

「戦略を考えるというのは、今までの競争を全く違う視点で評価し、各人の強み・弱みを分析して、他の人とは全く違う努力の仕方やチップの張り方をすることなのだ。」

引用:戦略がすべて (新潮新書) [ 瀧本哲史 ]

 

戦略とは、目的である「あるべき姿=ビジョン」を実現するためのものであると考えます。

そのための理念を明確にし、進むべき方向性とシナリオを描き、他社との競争優位を確立するために5W1H(5W2H)やマーケティング戦略であれば、環境分析、ターゲット市場の選定(セグメンテーション・ターゲティング・ポジショニング)、マーケティングミックスのなどのフレームワークによって最適化を繰り返すことで戦略を構築して行きます。

 

5W1H(5W2H)

 

そして、戦略を実行するためのプロジェクトが「作戦」です。

「戦略」の規模にもよりますが、様々な切り口で、複数のプロジェクトが存在することになります。

「戦術」は、これは各プロジェクトを成功させるための具体的な戦い方です。

そして、一番下が戦術(兵士・兵器)をサポートする後方支援(Combat Service Support)、最近では、ロジスティクス(Logistics)などとも呼ばれる物資輸送、労務管理、環境の構築や整備などあらゆるサポート業務が入ります。

 

ロジスティクス

 

何事も従来からの思考や習慣を変化させるにも、現状を現状のまま維持したいと言う無意識の欲求が働くと言われています。

そして、その「現状維持バイアス」を破るには、「インパクト×回数」が必要です。

戦術的レベルの場当たり的な思考に陥っているのであれば、戦略的思考の理論や手法を学ぶだけではなく、より多くの「実戦」の場を何度も経験することが重要です。

様々な「実戦」に対峙する中で失敗もありますが、その失敗がインパクトとして活き、経験値を高めて行くことになるはずです。

また、日常的に身の回りのことを仮想でケーススタディーとして「戦略的思考」で分析する習慣も重要視されます。

戦略で勝つとは、画一的な競争ではなく、様々な切り口のアプローチを模索することにあるのだと考えます。

 

戦略こそが、すべての行動の始まりなのです。

 

 

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takehiko wagatsuma


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