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コラム

不凍液への適用

  • 2017.10.19
  • カテゴリ: 施工|Construction

|ブラインとは

 

ステンレス配管は、その優れた特性から様々な用途にご採用いただいております。

対して、ベンカンのステンレス配管に対応するメカニカルジョイントの場合は、一般配管の給水、給湯、空調配管でご採用いただくのが殆どです。

 

勿論、ステンレス配管ですので、様々な用途に採用をご検討していただきたいところですが、シール部分にゴム材を使用している関係から、ステンレス鋼ほど万能ではないのも事実です。

 

例えば、「ブライン」です。

空調配管の中には、快適な居住環境を保つために様々な目的で設置される空調設備に適正な温度の流体を配送する配管が存在します。

また、居住施設に限らず、工場などの生産設備においても、その目的によって、適正温度の流体を配送する配管が存在します。

 

「ブライン」は、それらの冷却水配管や冷水配管の冷媒としての流体であり、「不凍液」とも呼ばれる通り、凍結点が低く、一般的に 0℃以下でも使用可能であることが求められます。

 

ブラインは和訳すると、「海水=brine」の意味があり、古くは無機ブラインと呼ばれる塩化カルシウムや塩化ナトリウムといったものを使用していた事に由来していると言われています。

しかし、これらは金属配管に対して腐食性が強く、またスケール等の影響で機器性能の低下を招いたことから、現在ではグリコール系溶剤を主成分とした有機ブラインが一般的となっています。

 

この有機ブラインは金属に対する防食性にも優れていることから、「ブライン」には、金属配管の腐食を防止する機能も求められるのが一般的になっております。

 

 

 

 

|不凍液の用途と適用

 

この「不凍液」ですが、メーカーや製品によって異なりますが、「ブライン」としてだけではなく、例えば、寒冷地や冬季で屋外に晒されるなど配管の凍結防止や熱媒の金属管腐食防止としても使用されております。

 

ステンレス配管ですが、「不凍液」が流体である配管にも多く採用されております。

しかしながら、ベンカンでは、「不凍液」を流体とする配管にベンカンのメカニカルジョイントをご使用していただく場合は、必ず、お問合せいただき適用の可否をご確認いただけるようにお願いしております。

 

それは、一口に「不凍液」と言っても、メーカーや製品によって、成分やその含有比率が異なるからです。

また、それらの成分や含有比率を各メーカーは公開していないためにベンカンの工場にて実際に試験をし、合格した製品のみ使用可とさせていただいております。

 

 

|適用確認試験の実施

 

「不凍液」がベンカンのメカニカルジョイントに適用するかの可否を判断するために行っているのは、シール材の浸漬試験となります。

 

お客様からのご指定がなければ、基本的に80℃の「不凍液」に1000時間以上、シール材を浸漬させます。

その上で、所定時間毎に体積の測定や外面の観察を行いデータ化いたします。

同様に、水道水において、同じ条件にて浸漬試験を行っており、体積変化率や外面の劣化具合を比較し、使用可否を判断しております。

 

尚、判定の結果報告ですが、過去に試験実績のない「不凍液」の場合は、対象の「不凍液」を取得してから約2ヶ月のお時間をいただいております。

お手間と時間を要して誠に申し訳ありませんが、品質保証の観点から、シール部分のゴム材と「不凍液」の相性を検証させていただくことをご理解いただくたく存じます。

 

今後は、検証件数を増やし、時間を要さずして適用の可否をご回答できる様な体制構築に努めて参ります。

 

※ベンカンのメカニカルジョイント以外の配管に使用される各シール剤にも向き不向きがありますのでご注意ください。

 

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