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コラム

施工上の注意(拡管式工法)

  • 2015.10.15
  • カテゴリ: 施工|Construction

|アフター管理

 

品質とは、本来備わっている製品の性能であって、それを満たしていることです。

それ故に、品質保証に関しても、製品に起因することだけに焦点が当たる傾向にあります。逆に、その品質が備わっていなければ、顧客が求める製品と合致しないことになります。

 

ベンカンでは、TQM(総合品質マネジメント:Total Quality Management)による品質保証体制の構築に取り組んでおります。

TQMとは、製品の品質管理ばかりではなく、上流の源流管理から下流のアフター管理までの品質をトータルでつくり込みを行うことです。

 

特にベンカンが扱う配管継手であるメカニカルジョイントは、製品単品では、配管として成立しません。

施工業者様の手によって、施工されることで、初めて配管として完成します。

それを考えたら販売してから施工完了するまでのアフター管理の重要性が高いビジネスモデルであるといえます。

 

人間の行動特性に、計画された一連の活動の中で、意図した結果を得ることの妨げとなる予期せぬ行動、つまり、ヒューマンエラーがあります。アフター管理では、このヒューマンエラーが施工時に発生させないことが重要な使命の一つとなります。

 

TQM(総合品質マネジメント)

 

|BKジョイントⅡの施工上の注意

 

ベンカンのメカニカルジョイントは、その接合方式によって、「プレス式継手」、「拡管式継手」、「ワンタッチ式継手」に分類されます。

各方式の継手は、それぞれに異なる特徴を持ち合わせていますので、施工上の注意点も違ったものになります。

 

ここでは「拡管式継手」の施工上の注意を促させていただきます。

対象の製品は、一般配管用ステンレス鋼鋼管(JIS G 3448)対応の「BKジョイントⅡ」となります。

 

まず、施工マニュアルの冒頭に記載してある4大注意事項を守って下さい。

 

1

① 拡管前に袋ナットを忘れずに管へセットする

 

② パイプの拡管部を正しく加工する

 

③ 袋ナットを正規の位置まで締め付ける

 

④ ゴムリングに傷を付けない

 

拡管式工法のシール性能は、袋ナットを締め付けることで、継手内部に装着されたゴムリングを圧縮することで生み出されます。

 

故に、ゴムリング自体に傷をつけたり、袋ナットの締め忘れや不足などがあれば、正規のシール性能が発揮できなくなってしまいます。

実際の現場で見られた、施工の不適合事例です。

チーズの母管側の袋ナットが締付不足状態で、黄色の確認リングが目視できます。

 

BK締不足

袋ナットと継手本体との隙間代を測定すると 1.5mmです。(画像左)

 

その袋ナットを正規の状態まで、3/4回転増し締めすると、隙間代は、 0.5mmとなりました。(画像右)

 

袋ナットの締め込みの不足は、ゴムリングの圧縮が不足となりシール性が損なわれるばかりではなく、振動などによって、さらに袋ナットの緩みが大きくなる可能性もあります。

また、4大注意事項には掲げておりませんが、異物の噛み込みによる不適合事例もあります。

事例では、ゴムリングを外してみるとコンクリート片と思われる細かい異物が付着していることが確認できました。

現場内では、埃やコンクリート片など異物になり得るものが多数あります。

その様な異物を噛み込んだ状態で袋ナットを締め付けると、シール性を損なう原因となっていまいます。

 

4

製品は、密閉された梱包がされておりますので、できる限り使用の直前に開封していただくことと、施工の際に異物が付着していないことを確認していただくことを徹底して下さい。

 

その他、管理状態によっては、稀にゴムリングが定位置から外れてしまう場合もありますので、施工前には、必ず、継手内、特にゴムリングの状態を確認することを徹底していただけます様お願いさせていただいております。

 

尚、ここでご紹介した施工上の注意は、あくまでも事例を元とした一部でしか過ぎません。

実際には、必ず、弊社による施工説明会を受講していただき、それに則った施工をしていただくことをお願いいたします。

 

今後も、より良い製品づくりと、正しいお取り扱いを促せていただくためのご説明に努めさせていただきますので宜しくお願い申し上げます。

 

 

 

 

 

 


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