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コラム

マネジメント論「書くことで・・・」

  • 2017.12.02

|マネジメントを考える

 

多くの方々が経営、マーケティング、経済、啓発などの幅広いジャンルにおいて知識を深めたり自己啓発を目的にビジネス書などの書物を読まれることと思います。

 

私は、読み終えた書物でも、手元に置き続けるものが少なくありません。

先般、元プロ野球選手の秋山幸二氏の講演を拝聴したのを機会に古いスポーツ雑誌を取り出して読み返しました。

それは、2009年9月に発行された Number 736号 特集「あの人のノートがみたい」です。

 

秋山氏の講演では、当時、常勝軍団だった西武時代の監督、広岡達朗氏の管理野球についてお話されておりました。

広岡氏は、選手のプレーは当然ながら、トレーニング、食事、余暇の過ごし方などのプライベートにまで介入して管理したと言います。

また、当時の主力選手だった秋山幸二氏曰く、野球を文章にすることを学んだとおっしゃっていました。

野球に限ったことではありませんが、身体感覚が優位な行為では、経験や勘に頼ったことが多く、それを共有したり再現することが難しいとされています。

それを敢えて文章にすることで、その行為がデータとなって蓄積され、更には共有データとなります。

これは、選手個人の集まりであるチーム、つまり組織にとって成果を高める上では非常に重要なことです。

 

マネジメント

 

古いスポーツ雑誌を読み返したのには、その特集の中に気になる記事があったからです。

それは当時、プロ野球の楽天の監督だった野村克也氏のロングインタビューを思い出したからです。

 

 

|ID(Important data)野球

 

野村克也氏と言えば選手としても三冠王になるなどの輝かしい実績を残されると共に監督としても、弱小チームを優勝させたり、選手育成あるいは再生など素晴らしい成果を上げられた方です。

 

その手法がIDと呼ばれるものでした。

IDとはImportant dataの略で、 監督がチームを作り上げていく場合や選手がプレイする場合に、経験や勘に頼ることなく、データを駆使して科学的に進めていくという手法です。

そのために野村氏が選手やコーチに課したのが、自分が話したことやボードに書いた図解などをとにかくノートに書かせることだったそうです。

 

 

 

記事の中で、その理由が詳しく説明されていますが、分かりやすいのは、野村氏がヤクルトの監督を務めていた時代の主力選手だった広澤克実氏の記事です。

 

「野村監督の基本的な考えは目に見えないもの、形にならないものをどう捉えるかということなんです。速い球を投げる、打球を遠くに飛ばすといった目に見える能力は才能で限界が決まる。どんなにがんばってもイチローみたいにボールを捉えることはできない。でも野球はイチローがそろえば勝てるというものでもない。弱いチーム、才能で劣る選手が集まったチームが強いチームを倒すために何をするか。駆け引き、データの活用、心理を読んだ攻め、そうした無形の力を駆使して有形の力で上回るチームに勝つ。それが野村監督の根本にある考えで、それまで自分が教わってきた野球というものの考え方にはまったくないものでしたね。」

 

 

|書くこと(読むこと)で人は伸びる

 

つまり、書くと言う行為は、目に見えないものや形にならないものを可視化させ、問題意識を持って結果を正確に分析するために大切なのだということです。

また、野村氏は、記事の中で、「書かないと忘れる」、「特に失敗したことを書いておく」、「人間は失敗しないと覚えない。」、「失敗と書いて成長と読むと教えている」と綴っています。

経験や勘を文章や言葉に置き換えて表現することで、その物事の理解を深め、自律的な思考や行動に結び着けることができる。

 

野村氏が書き留めたメモをまとめたものに「野村ノート」と呼ばれるものがあります。

これは形を変えて、選手たちに配られ、組織理念や理論、技術などを共有する上で大切なツールとなったとされています。

結果、選手が成長したり、チームが成果を高めることができたのだと思います。

 

あらためて、書いたり、読んだりする学習は、決して学生だけのものではないと言うことを、この「書くことで人は伸びる」と題した、野村氏の記事を読んで学びました。

 

 

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  我妻 武彦(Takehiko Wagatsuma) ico_sns_facebook 取締役 最高執行責任者(COO) 兼 執行本部 本部長

 

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